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2023.11.24
知財ニュース
山村乳業、特許出願中の“食べ歩き用プリン”「山村ぷりんバー」を発売─棒に刺したプリン、開発にAI活用も
有限会社山村乳業は、棒アイスのようにプリンを棒に刺し、片手で食べ歩きできる「山村ぷりんバー」を直営の乳製品販売店「山村みるくがっこう 外宮前店・内宮前店」にて2023年11月1日より420円(税込)で販売開始した。また、同商品の開発技術は特許出願中。
「山村ぷりんバー」は、“新感覚食べ歩き用プリン”がコンセプト。木の棒に刺さった直方体のプリンには、生クリームやさくらんぼがトッピングされている。
プリン部分は今年発売20周年を迎え、累計50万個以上を販売する「山村ぷりん」のおいしさを忠実に再現。
添加物は一切使わず、パスチャライズ殺菌牛乳の「山村牛乳」や契約鶏園の朝採れ卵をその日のうちに使用するなど、素材にこだわり妥協せず作り上げた「山村ぷりん」の味わいをハンディプリンとしても無理なく楽しめるよう工夫を重ねている。
また、商品の中には、ごく少量「あたり」と印字された木の棒が含まれており、「あたり」が出た際には「山村みるくがっこう」で販売する好きな商品一点と交換できる。
商品の開発は、「プリンは人気があるものの、食べ歩きには向かない」という商品への問題意識からスタート。日本有数の観光名所「伊勢神宮」参道に位置する「山村みるくがっこう」では、看板商品としてプリン類を瓶容器で提供しているが、食べる際には両手を使わざるを得ないため、食べ歩きを断念する観光客が少なくなかったという。
そこで「ストレスなくおいしく食べて欲しい」との思いから市場調査を行い、同社の総務部所属の20代女性社員の「プリンを棒に刺す」というアイディアから構想を得て、約半年後に発売に至った。
また、食べ歩きの際に棒からプリンが脱落しないこと、プリンらしい“なめらかな触感”を保つことを両立するため試行錯誤を重ね、人材だけで考慮しきれない点は、対話型AIの「ChatGPT」を活用してさまざまな視点を補完したとのこと。
なお、「山村ぷりん」は、今年で発売20周年。素材の繊細な味わいが特徴の無添加プリンで、習慣的に食べたくなる味として好評。累計販売数は50万個以上となり、日本橋三越本店や銀座三越、伊勢丹新宿店でも取り扱い中だ。
Top Image : © 有限会社 山村乳業