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2021.09.16
知財ニュース
聞き書き甲子園20周年企画“「聞く」と「書く」のあいだ展”が開催中、全国の高校生が森・川・海の名人を訪ねる
全国の高校生が日本各地に暮らす森・川・海の名人を訪ねる「聞き書き甲子園」活動20周年を記念し、名人の言葉から生き方・働き方をみつめる企画展『「聞く」と「書く」のあいだ展』が9月14日より26日まで、都内で開催される。
「聞き書き甲子園」は、全国の高校生が森・川・海の「名人」を訪ね、「聞き書き」する活動として2002年にスタート。現在は、同甲子園の開催に協力する市町村(地域)を毎年公募している。名人の職種は、樵、炭焼き、木工職人、漁師などさまざま。高校生は、自然とともに生きる知恵や技術、心をていねいに聞き書きし作品を仕上げていく。
「聞き書き」の基本は、一対一のコミュニケーションであり、高校生は「名人」との対話をすべて録音し、一言一句を書き起こして「名人」の言葉だけで作品をまとめていく。高校生は名人が言いたいこと、伝えたいことは何かを反芻し熟考することで、他者を知ると同時に自分をみつめる機会ともなる。
本企画展は1階と地階の2フロアに分かれている。1階では「聞き書き甲子園」の活動をパネルで紹介しており、この20年間の「聞き書き作品」を年度ごとにまとめた「聞き書き作品集」を全冊用意。来場者は自由に読むことが出来る。
地階には、全国6地域の「名人」のブースを設置。大人の背丈ほどもある大きな箱状のブースには、様々なのぞき穴があいており、中をのぞくと、そこには「名人」の世界が広がっている。「聞き書き」を通じて高校生が感じ、考えたことを、五感を通じて追体験できる工夫がなされている。
また、会場内では、聞き書き甲子園に参加した4組の高校生と森の「名人」を描いたドキュメンタリー映画「森聞き」短編版を鑑賞するコーナーも設けている。映画に登場する「名人」は、高校生との出会いをとおして自身の半生を振り返り、「生きること」と「働くこと」の意味を、それぞれに語りかけていく。
2021年10月からは全国各地で本企画展の巡回展も計画されている。会場によっては、パネル展示だけではなく、映画「森聞き」(短編版)の無料上映会やトークイベントなども合わせて実施する予定。詳細は決まり次第「聞き書き甲子園」WEBサイト等を通じて発信されていく。
◯展示概要
※新型コロナウイルス感染防止対策のため完全予約制の人場制限を行ないます。
■日 時:9月14日(火)~ 9月26日(日) 12:00~20:00
■場 所:弘重ギャラリー(JR 恵比寿駅 西口より 徒歩6分)
■内 容:「聞き書き甲子園」の紹介や「名人」の言葉等の展示
■入場料:無料
■申 込:WEBサイトから事前申込が必要です。
■主 催:聞き書き甲子園実行委員会(農林水産省/文部科学省/環境省/(公社)国土緑化推進機構/(特非)共存の森ネットワーク)
※聞き書き甲子園は、(株)ファミリーマートをはじめ、複数の企業・団体の支援協力により実施しています。
■お問合わせ先
聞き書き甲子園実行委員会事務局(共存の森ネットワーク内)
〒156-0043 東京都世田谷区松原1-11-26 コスモリヴェール松原301
電話:03-6432-6580 ファックス:03-6432-6580
メール:contact@kikigaki.net(担当:峯川)
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Top Image :©聞き書き甲子園