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2021.07.13
知財ニュース
リトアニアとポーランドをリアルタイムで繋ぐスクリーン「Portal(ポータル)」─分断の進む世の中で異なる文化を結ぶ

リトアニアの首都ヴィリニュスとポーランドの都市ルブリンに、両都市を結ぶスクリーン「Portal(ポータル)」が設置された。
Portalは、ヴィリニュス市とルブリン市、ゲディミナス工科大学、ベネディクタス・ギリス財団、クロスロード異文化創造イニシアチブセンターによる共同プロジェクトだ。「世界を知る入り口」として、両都市にコンクリート製のオブジェクトを設置し、中央のスクリーンにリトアニアとポーランドの様子をリアルタイムが映し出されている。ビデオ通話のようなシステムで、それぞれの都市で暮らす人たちは自由にコミュニケーションをとることができる。
プロジェクトを発起したベネディクタス・ギリス財団は、分断の進む世の中で世界をつなぐ架け橋が必要だとしており、かつて一つの共和国を成していた両国を結びつけることを目的として、リトアニア側はヴィリニュス駅の駅舎前、ポーランド側はかつてリトアニアに属する地だったリトアニア広場に設置された。
Portalの設置期間は2021年5月から8月まで。リトアニア発のプロジェクトとして、今回はリトアニアに縁のあるポーランドに設置されたが、今後はロンドンやアイスランドの首都レイキャビクと繋ぐPortalも設置される予定だ。
場所を超えてシームレスにコミュニケーションを繋げる「tonari(トナリ)」などの知財もコロナ禍の背景で次々と生まれており、異文化の分断をなくす取り組みもまだまだ各地で期待ができそうだ。
Top Image :©Portal