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2025.01.22

知財ニュース

マーシャル諸島サッカー連盟、少しずつ消えていくサッカージャージを公開

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マーシャル諸島サッカー連盟が、少しずつ消えていくサッカージャージを公開した。このジャージはマーシャル諸島共和国の、海面水位が原因でいずれは海の底に沈んでしまう現状を表現したジャージで、「No-Home Jersey」としてマーシャル諸島サッカー連盟とスポーツウェアブランドのPlayerLayerが発表した。

マーシャル諸島は太平洋に浮かぶ人口約4万人の島国で、国連加盟国193か国のうち、FIFAによって認められておらず、サッカーの国際試合を実施したことがない国だ。

2021年にマーシャル諸島サッカー連盟は、国内にサッカー文化を創り出すことを目標に設立。現在は選手や、競技場はあるが、まだFIFAに承認されず国際大会に参加できない状況だ。この連盟は、2030年までにFIFAのメンバーになり、男子チームと女子チームが国際試合に参加することを目指している。

しかし、サッカーではそのプロセスに時間がかかり、さらにマーシャル諸島は海面上昇で、承認を得る前に島が消えてしまうかもしれないという危機にあるのだという。

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「No-Home Jersey」は、この現実を人々に知ってもらうためにデザインされたジャージだ。このジャージはSNSで公開され、新しく投稿されるたびにジャージの一部が徐々に消えていってしまうというもの。これは、マーシャル諸島が海面上昇で飲み込まれていくことを表現している。

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中央の「1.5」は、2021年のCOPパリ協定で世界の指導者が合意した地球温暖化対策目標である「1.5度目標」を表している。この数字を超えると、マーシャル諸島は海面上昇で消えてしまう危機に直面してしまうことになる。

公式の動画では、「海面上昇を遅らせることはできない。しかしマーシャル諸島のストーリーを世界と共有することで、この島のチームの認知度を高めることができる。」と述べられている。

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Top Image : © マーシャル諸島 サッカー連盟

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