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2025.08.05
知財ニュース
【CEATEC 2025】で初公開、床下にロボット収納庫を備える新住宅構想「ロボット床下収納システム」

住宅デバイス共創機構設立準備室は、10月に幕張メッセで開催される最先端技術の展示会「CEATEC 2025」において、開発中の「ロボット床下収納システム マンション向け」を初公開することを発表した。
マンションの地下空間を“マンション地下トランクルーム”として活用するという新しい提案であり、現代のマンションが抱える様々な課題を解決する「マンション物流ゲートウェイ構想」の中核をなす技術とも言える。
初公開される「ロボット床下収納システム」では、住民はエントランスに設置された端末を操作するだけで、いつでも地下のトランクルームに荷物を預けたり、取り出したりすることが可能。
サイズは住宅デバイス共創機構が選定した標準パケットサイズ(W450mm×D450mm×H470mm、対応重量25kg)の収納ボックスだ。
さらに、最大25kgまでの荷物であれば、マンション内を走行する自律走行ロボットが各住戸の玄関まで自動で配送してくれる。これにより、セール時のまとめ買いで増えた荷物や、長期不在時の宅配物も確実に受け取ることができ、再配達問題の解消にも繋がっていく。
同システムは、単なる収納や宅配の利便性向上に留まらない。マンション地下トランクルームは専有物件として他人に貸し出すことも可能で、住民は「トランクルームの大家さん」として副収入を得るという、新しい形の資産活用が実現できる。
住宅デバイス共創機構は、このロボット床下収納を始まりとし、将来的には自動配送車やドローンとも連携する「住まいと物流をつなぐインフラ」としての発展を見据えている。構想には、ゴミ出しを楽にするコミ出し専用エレベーターやゴミ自動収集対応エレベーター、自動配送対応エレベーター、マンション向けドローンポートエレベーター、マンション特化型小型配送ロボットトといった10種類のマンション向け新デバイスも今後発表を予定しており、これらが連携することで「宅配・収納・資産活用」をシームレスにつなぎ、マンションの価値と利便性を新たな次元へと引き上げることを目指していく。
Top Image : © 住宅デバイス共創機構設立準備室