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2021.07.28

知財ニュース

オイシックスが廃棄食材を加工した食品ロス解決サービス「Upcycle by Oisix」を開始、第1弾はブロッコリーの茎と大根の皮を使ったチップス

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食品のサブスクリプションサービスを運営するオイシックス・ラ・大地が、これまで製造の過程で廃棄されてきた原料をアップサイクル商品として販売する食品ロス解決サービス「Upcycle by Oisix」を開始した。

「Upcycle by Oisix」は、環境問題対策として2020年に発表された同社の「グリーンシフト戦略」の一環だ。新しい食の楽しみ方を広げる食品ロス解決型ブランドとして、畑や加工現場から出た廃棄食材を活用し、より環境負荷が低く、新たな価値を加えたアップサイクル商品を開発していくとのこと。3年以内に20億円超のマーケットを目指している。

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「Upcycle by Oisix」の第1弾として発売されたのは、冷凍ブロッコリーのカット工場で花蕾をカットしたあとに残る茎を活用した「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」と、大根の漬物工場で廃棄されてきた大根の皮を使った「ここも食べられるチップス だいこんの皮」の2種類だ。価格は各429円(税込)。廃棄食材に下処理を施して食感と甘味をコントロールし、味付けには天日塩とてんさい糖が使用されている。ブロッコリーは1袋で約300g分、だいこんは1袋で約170g分のフードロスを削減する。

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持続可能な社会の実現に向けて食品ロス削減意識が高まる中、オイシックス・ラ・大地は食品ロス削減につながる活動を積極的に進めてきた。需要予測・生産・製造管理の徹底はもとより、規格外の野菜をミールキットに活用する「Kit Oisix」によって、畑のロスを大幅に削減することに成功。流通プロセスでの廃棄は、一般的な小売企業では5~10%程度だが、同社では0.2%に抑えている。さらに、2019年6月に実施された同社の調査によると、Kit Oisixの利用によって、家庭での食品ロスも1/3まで削減できることが明らかになっている。

今回開始した「Upcycle by Oisix」では、食品ロス削減取組の対象を自社だけでなく同社PB商品製造委託および原料仕入先の約1,700の提携工場に拡げ、商品製造・加工の過程で出る廃棄食材も対象に加えることで、サプライチェーン全体での食品ロス削減に取り組むようだ。

同社契約工場の一つであるグリーンリーフ株式会社では、様々な企業の商品製造過程で大根の皮が廃棄されていた。こうした廃棄処分見込みの素材を活用した「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」「ここも食べられるチップス だいこんの皮」によって、月間約2トン以上のフードロス削減につながる見込みだ。今後も、オリジナルのアップサイクル商品開発で、3年後には年間約500トン、当社商品製造に関わる提携先100社の食品ロス削減を目指している。

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「Upcycle by Oisix」は、安心・安全な食材を保育施設で利用できるサービス「すくすくOisix」を導入している保育施設向けの販売も開始予定とのこと。食育や環境教育の一環として、環境に配慮した商品を保育施設でも提供していくようだ。

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「Upcycle by Oisix」公式サイトはこちら

Top Image : ©オイシックス・ラ・大地株式会社

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