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2024.02.13

知財ニュース

「第1回 テクニカルディレクションアワード」公募開始─テクニカルディレクションが優れたプロジェクトを表彰、具現化への技術的プロセスを評価

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2024年1月31日、テクニカルディレクションの優秀なプロジェクトを表彰するアワード「Tech Direction Awards(テクニカルディレクションアワード)」が本格始動した。「第1回 Tech Direction Awards(テクニカルディレクションアワード)」を開催する。

「テクニカルディレクション」は、『実現したいコト・モノ』から『必要なテクノロジー』を逆引きし、具現化に向けて組み立てていくスキルを指す。一般社団法人テクニカルディレクターズアソシエーション(以下、TDA)が定義した用語で、本アワード「テクニカルディレクションアワード」もTDAが立ち上げた。同日より、テクニカルディレクションを用いた作品(プロジェクト)の募集を開始している。

実現の難易度が高い、ゴールが不明確、不確定要素が多いなど、困難が伴うプロジェクトでは特に、「何をつくるか」という企画と「どうやってつくるか」の設計をセットで考え、相互作用しながら組み立てていくことが重要となる。ビジネスとテクノロジーをつなぐテクニカルディレクターが適切なタイミングで参画することで、プロジェクトの価値は最大化するが、そうした認識はまだ十分とは言えない。

そこで2023年、テクニカルディレクターの支援とテクニカルディレクション自体の普及活動を行う組織として、TDAが発足。主に、情報・知識共有ができるコミュニティ運営や、イベント開催、テクニカルディレクションに関する情報発信などを行っている。「Tech Direction Awards」もその1つで、2023年6月に行ったプレアワード(第0回)を経て、本格開催に至った。


アワードの表彰対象は、アイデアや表現だけでなく、それを実現するためのテクニカルディレクションが優れているプロジェクトだ。技術的なプロセスであるテクニカルディレクションにスポットライトを当てて、アウトプットからでは見えないその重要性を広く伝えることを目的としている。

TDA_sub NFTトロフィーイメージ

アワードの応募期間は、2024年4月15日までを予定。スポンサーには電通、乃村工藝社、ソニーグループ、日本テレビ、Konelなど複数企業が参画。またプレアワードより引き続き、Konel取締役・テクニカルディレクター/知財ハンターの荻野 靖洋が審査員に加わり、知財図鑑もメディアパートナーとして参加している。受賞者にはNFTトロフィー贈呈のほか、展示イベントやメディア展開の機会などが提供される。

開催概要 / 第1回 Tech Direction Awards

■応募期間
2024年1月31日(水)11:00 〜 4月15日(月) 23:59

■公式サイト
https://award.tech-director.org/

■部門
・Digital Product(デジタルプロダクト部門)
・Digital Service(デジタルサービス部門)
・Digital Experience(デジタルエクスペリエンス部門)
・Website / App(ウェブサイト・アプリ部門)
・R&D / Prototype(R&D・プロトタイプ部門)

■トロフィーと副賞
・NFTトロフィーの授与
・表彰式のご案内
・表彰作品展示イベントへの展示参加
・メディアへの露出

▼審査員コメント ※順不同・敬称略

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大西 拓人(ソニーグループ株式会社 コーポレートテクノロジー戦略部門 コンテンツ技術&アライアンスグループ シニアテクニカルディレクター)

テクノロジーを複合的に活用しての体験設計が当たり前となった現代においては、プロダクトやプロジェクトの設計も多様です。バラエティに富んだテクニカルディレクションのかたちに出会えることを楽しみにしています。

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岡田 敦子(株式会社ファブリカ プロデューサー)

プロジェクトに採用されたテクノロジーの凄さや新しさもそうですが、既存テクノロジーの新しい掛け合わせ、色々な制約がある中での気が利いた工夫に出会えることも楽しみです!たくさんのご応募お待ちしております。

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荻野 靖洋(株式会社コネル テクニカルディレクター / 株式会社知財図鑑 知財ハンター)

技術の進化が加速する現代において、アウトプットだけでなく、プロセスや意思も人類の知財として共有することが重要だと考えます。多様なテクニカルディレクションの可能性を探求するためにも、多くの応募をお待ちしております。

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久我 尚美(株式会社博展 テクニカルディレクター)

このアワードを通して、テクニカルディレクションの楽しさや重要性が広がり、志す人や依頼したい人が増えて、またより素晴らしい作品が創作される素敵な循環を生み出す場になればと思っています。

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今 雄一(note株式会社 CTO)

AIが美しい詩を書く、ドローンが規則正しく宙を舞うなど従来の想像を超える技術が芸術やエンターテイメントを加速度的に革新している一方、複雑な系を高速に制御するシステムも我々の生活基盤を更に強固にしています。技術による貢献の幅はどんどん広がっています。想像力と技術力を駆使したプロジェクトのご応募をお待ちしております。

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⻄濱 ⼤貴(株式会社 博報堂 テクニカルディレクター)

想像に手ざわりを。こんなもの創ってみた!可能性は信じているけど、まだうまく活用できてない。そんな成長中のサービスやプロダクトこそ、このアワードで共感を得るチャンス。もしかしたら別のディレクターの目に留まるかも!あなたの想い、届けてください!

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馬場 鑑平(株式会社バスキュール クリエイティブディレクター)

テクニカルディレクターの貢献によって、こんな尖ったプロダクトが生まれた!堅実なサービスを運用した!見たこともないパフォーマンスを実現した!そんなテクニカルディレクターが120%活躍したプロジェクトに出会えるのを楽しみにしてます。

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森岡 東洋志(ベースドラム株式会社 テクニカルディレクター / 一般社団法人テクニカルディレクターズアソシエーション 発起人)

ハードウェアからソフトウェア、体験コンテンツまで。メーカの新製品から大学のR&Dまで。テクノロジーを使ったあらゆるプロジェクトの裏にはテクニカルディレクションがあるはずです。様々な方からの応募をお待ちしています。

ニュースリリースはこちら
「Tech Direction Awards」公式サイト
「テクニカルディレクターズアソシエーション」公式サイト

Top Image : © 一般社団法人 テクニカルディレクターズアソシエーション

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