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2025.02.03

知財ニュース

シンガポールの南洋理工大学(NTU)、二酸化炭素を取り込む3Dコンクリートプリント法を開発

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シンガポールの南洋理工大学(NTU)は、炭素を捕捉する3Dコンクリートプリント法を開発したと発表した。これにより、建設業界の環境への影響を軽減する新たな方法を実証した。この研究は科学誌「Carbon Capture Science & Technology」に詳しく記載されている。

3Dコンクリートプリント法は、工業プロセスの副産物として回収された蒸気と二酸化炭素を混合コンクリートに注入し、貯蔵する。その結果、二酸化炭素と蒸気の注入方法によりコンクリートの機械的特性が向上し、従来の3Dプリントコンクリートに比べて強度の向上が示された。

サンプルでは従来と比較して、3D印刷性が最大50.0%、圧縮強度が36.8パーセント、曲げ強度が45.3%増加したという。この技術革新は、重要な材料の環境への影響を改善することで、建設業界に革命をもたらす可能性があるとしている。

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この方法は、材料使用量の削減、建設時間の短縮、労働力の削減を通じて、セメントからの二酸化炭素排出量16億トン(世界のCO2排出量の約8%)を大幅に削減することを目的としている。

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Top Image : © 南洋理工 大学

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