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2025.10.08
知財ニュース
OpenAI、ChatGPTにパーソナライズ機能「ChatGPT Pulse」を追加―朝の情報を要約、日々の情報整理をAIが支援

OpenAIは、ChatGPTにおいて、Proプラン利用者向けの新機能「ChatGPT Pulse」のプレビュー提供を開始したと発表した。
「ChatGPT Pulse」は、ユーザーの会話履歴や関心トピック、接続アプリの情報などをもとに、日々の情報やリマインダーを整理して提示する“パーソナライズ型ダイジェスト機能”だ。OpenAIによると、この機能は朝の時間帯に「最も関連性の高い最新情報」をまとめて表示し、ユーザーが重要なタスクや話題に集中できるよう支援することを目的としている。
「ChatGPT Pulse」は、あらかじめリサーチを行い、チャット、フィードバック、カレンダーなどからパーソナライズされた最新情報を知らせてくれる。毎朝、最も関連性の高い最新情報を整理して届け、必要とする情報を提供して、ユーザーが最も重要なことに集中できるようにしてくれるという。
リサーチ結果は、話題ごとに整理されたトピック別のビジュアルカード形式で表示され、簡単に概要を確認できたり、詳細を表示することができるため、1日の初めに必要な最新情報を確認することができる。フィードバックボタンで内容の評価を行うことで、徐々にパーソナライズが進む設計となっている。
頻繁に話し合っているトピックのフォローアップや、夕食のアイデア、長期的目標に向けた次のステップなどの情報を届けることが可能だ。
また、GmailやGoogleカレンダーなどの外部サービスとの連携にも対応予定で、スケジュールやメール内容に基づいたさらに関連性の高い提案も得ることができる。これらの連携はデフォルトではオフになっており、設定でいつでもオン/オフを切り替えることができる。
また、表示されるトピックには、ポリシーに違反する有害なコンテンツを表示しないように、安全性のチェックも適用されるという。
毎日何をリサーチしてほしいかのリクエストも可能。金曜日の地元イベントのまとめ、新しいスキル習得のためのヒント、または「明日はプロテニスの最新情報にフォーカスして」などの具体的な内容もリクエストできる。また、「いいね」、「よくないね」のサインで簡単にフィードバックも可能で、フィードバック履歴の表示や削除は簡単にできるとのこと。時間が経つにつれ、こうした指定により「ChatGPT Pulse」のパーソナル化が進み、さらに便利になるのだという。
現在、ChatGPT Pulseはモバイル版アプリ(iOS/Android)でのみ提供されるプレビュー版で、ChatGPT Proユーザーが利用可能。今後、利用状況やフィードバックをもとに、ChatGPT Plusなど他プランへの拡張展開も検討されている。
OpenAIは、「Pulseはまだ初期段階にあり、常に正しく動作するとは限らない」としており、的外れな提案や不正確な情報が含まれる場合もあると注意喚起している。その際には、ユーザーが直接フィードバックを送信することで改善が進む仕組みが導入されている。
現在、「ChatGPT Pulse」の利用はProプランのユーザーのみだが、ChatGPT Plusプランのユーザー向けの展開も今後予定しているとのことだ。
Top Image : © OpenAI