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2024.10.17
知財ニュース
DESIGNART TOKYO 2024、過去最大規模で開催―117の作品が集結、東京の街がデザイン&アートの渦に
「DESIGNART TOKYO 2024」が、10月18日から10月27日まで、表参道・外苑前・原宿・渋谷・六本木・広尾・銀座・東京駅周辺など、東京の街を舞台に開催される。
同イベントは、世界屈指のミックスカルチャー都市・東京を舞台に、デザイン、アート、インテリア、ファッションなど、多彩な表現が集結するもの。8回目の開催となる今年メインテーマは、「Reframing 〜転換のはじまり〜」。既成概念にとらわれず新しい価値観を生み出すクリエイターたちの挑戦に光を当て、117の多彩なプレゼンテーションが繰り広げられる。
同イベントの核となるのが、ワールド北青山ビルで開催されるオフィシャルエキシビション「Reframing」展。今回は、アート、デザイン、クラフト、テクノロジーという異なる分野で活躍する4人のキュレーター、金澤韻氏、川合将人氏、立川裕大氏、青木竜太氏が集結し開催する。
HYBE design teamが2024年度Milano Saloneにて発表した作品 ©HYBE design team
空間デザインは「HYBE Design Team」が担当。再生素材を無垢な状態で用いるというアイデアで、新たなスタンダートを生み出すチャレンジをした空間となっている。
また、「作品との出会いや感動をつなぐ注目の集合展」では、六本木にある「AXIS GALLERY」に家具やインテリアの素材として欠かせない「木」をベースにした作品が集結するほか、表参道「TIERS GALLERY」に新進気鋭の若手クリエイター4組による、インテリアプロダクトの展示を開催する。
Photo Image : ©MARUHON INC.,Di +Re Products(TGDA +639)
PULSE(GROPING PROCESS)
東京ミッドタウンでは同イベント開催期間中、「つむぐデザイン-Weaving the Future-」をテーマに、UNDER30に選ばれたクリエイターら、3組の作品を展示。
UNDER30に選ばれたプロダクトデザイナー/プロデューサーの都淳朗氏・UIデザイナーの太田壮氏によるクリエイティブ・ユニットAAAQ(エーキュー)は、“光弾性(photoelasticity)“と呼ばれる目には見えない秘めた力を鮮やかに可視化する現象を利用し、負荷によって生まれる光のテクスチャを鑑賞する作品「VisibleStress」を発表する。
AAAQ (Galleria 2F,front of Aēsop)
同じくUNDER 30に選ばれたデザイナーの竹下早紀氏は、世界一軽い木材として知られるバルサ材を染色し、200度近い熱風を当てて色を変化させ、グラフィカルに展開した作品「Eeyo(イーヨー)」を発表する。
© Saki Takeshita
Saki Takeshita (Galleria 2F,frontoflucienpellat-finet)
若田勇輔氏は、47都道府県のご当地の果物や食品の廃材をアップサイクルし、新しいプロダクトに生まれ変わらせるプロジェクト「RE 47 CRAFTS」を発表する。
© YUSUKE WAKATA
YUSUKE WAKATA (Galleria 2F,besidelucienpellat-finet)
ほかにも、南青山にある「KEF Music Gallery Tokyo」では、1961年に英国で誕生したオーディオブランド「KEF」によるディスプレイやスピーカーの展示が開催。
北青山にある「Stellar Works Showroom」では、グローバルファニチャーブランド「StellarWorks」主力のコレクションをワークプレイスシーンに合わせた展示と、ソニーグループのデザイン部門である「Sony Group Creative Center」によるCMF(色、素材、仕上げ)の可能性をフィジカルとデジタルの両面から探求する体験型展示が行われる。
Photo Image : © KEF
Photo Image : © Stellar Works
© Sony Group Creative Center
さらに、落合陽一氏による、江戸時代の宗教的空間を考察し、デジタルネイチャー・計算機自然という哲学体系を基盤に時間と空間の循環的な性質を探求する個展「昼夜の相代も神仏:鮨ヌル∴鰻ドラゴン」 、Straftなど、現代を牽引するアーティストによる個展やインスタレーションも開催され、東京の街がアートに染まる見逃せない10日間となる。
StraftExhibition"NEST“
StraftExhibition"NEST“
UNDER 30に選出されたStraftは「Exhibition“NEST”」と題し、昔から屋根や壁、生活に必要な道具としてだけでなく神事にも用いられるなど、祈りの対象物として敬ってきた稲藁を使った作品を展示する。
TOYOTA 構造デザインスタジオ
TOYOTA 構造デザインスタジオ クルマの記憶:ガラスによる素材の変容と情景
ガラスの持つ多様性とその本質を具現化し、クルマの素材をその中に閉じ込めてみました。ガラスを媒体とすることで、目には見えない前世の記憶や、その素材の自由で多面的な変容も、半永久的に可視化する。
https://designart.jp/ designarttokyo2024/ exhibitions/7841/
会場: seeen B1F 東京都渋谷区神宮前4-13-12
DESIGNART TOKYO 2024 開催概要
テーマ:「Reframing ~転換のはじまり~」
会期:2024年10月18日(金)~10月27日(日)の10日間
エリア:表参道・外苑前・原宿・渋谷・六本木・広尾・銀座・東京駅周辺
展示数:117 (96会場)
主催:DESIGNART TOKYO 実行委員会
発起人:青木昭夫(MIRU DESIGN)/川上シュン(artless)/小池博史(NON-GRID)/永田宙郷(TIMELESS)/アストリッド・クライン(Klein Dythamarchitecture)/マーク・ダイサム(Klein Dythamarchitecture)
オフィシャルウェブサイト:https://designart.jp/designarttokyo2024/
Top Image : © 株式会社 デザイナート