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2021.08.13

知財ニュース

大成、DXを推進するアバター警備ロボット「ugo」販売本格化へ─実証実験で効果を確認

ugo-t

総合ビルメンテナンス会社の大成株式会社は、2021年9月よりアバター警備ロボット「ugo TSシリーズ」の商用化を開始すると発表した。21年4月から品川シーズンテラスで実施してきた実証実験での導入効果を踏まえ、販売を本格化させる。大成は、手がけている警備業務の一元管理を行うプラットフォーム「T-Spider」とugo TSシリーズを連携させてDXソリューションとして展開し、警備の効果的な管理運営やコスト低減へ寄与していくという。

ugo TSシリーズは、2本のアームを特徴に持つ、人が遠隔で操作可能なアバターロボット。大成とugo株式会社が共同開発した。アームを使ってモノをつかむことはもちろん、エレベーターの操作も可能なため、従来の警備ロボットでは難しかった上下階のフロア移動を伴う警備を行うことができる。また搭載されたAIの機械学習を用いて、同条件下での特定ルートの自動巡回も可能なため、人手のかからない警備にも寄与する。

アーム


実証実験では、ugo TSシリーズ2台を導入。建物の玄関で立って監視を行う立哨警備と、施設内の巡回警備を行い、警備員4人の業務削減を実現した。導入にあたっては、初期費用が不要で月額レンタル料金のみとなるため、警備ロボット導入のハードルとなる初期費用も大幅に削減。コロナ環境下での非接触や人の負担軽減、人手不足の解消にも効果が見られたという。

ugoコスパ


施設警備は建物の保安維持を担うエッセンシャルワークの1つで、稼働率減となっているオフィスビルや時間短縮する商業施設でも不可欠な業務。一方で慢性的な人材不足が業界課題となっており、コロナ禍を乗り越えた先には、ロボット活用の機運はますます高まると想定される。

遠隔の接客で新たな雇用の関係を生み出す「Orihime-D」や、飲食の現場で人をサポートする「そばロボット」など、人の暮らしと仕事の中にロボットが共生する社会はすぐそばに来ているようだ。

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大成株式会社 HP

Top Image : ©大成株式会社

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