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2021.06.08
知財ニュース
米ハーバード大のコンピュータサイエンス入門講座「CS50」の日本語訳をCODEGYMが無償公開、専用サイトも設立
プログラミング学習サービス「CODEGYM(コードジム)」を提供する株式会社LABOTが、米ハーバード大学がオンラインで行なっているコンピュータサイエンス入門講座「CS50」を日本語に翻訳したウェブサイト「CS50.jp」を公開した。
「CS50」は、米ハーバード大学、米マサチューセッツ工科大学が共同で設立したオンラインコースプラットフォーム「edX」上で公開されている講座で、ハーバード大学の学生向けに展開されているコンピュータ・サイエンス入門講義 「CS50」の内容が、ビデオ配信・講義スライドなどのオンラインで全て無償公開されているもの。edXで最も人気なコンテンツの一つであり、全世界の282万人のユーザーがこの授業に履修登録をしている。
「CS50」を含め edXには世界中の大学から質の高い授業が集まっているものの、その内容は英語によるものが大半であり、大学レベルの英語の授業を理解できる一部の人しかメリットを享受できないという課題があった。
プログラミング教育事業を展開する株式会社LABOTは、コロナ禍など大学キャンパスの環境が不安定な中で、経済的事情や家庭環境に関わらず、多くの「学びたい意欲のある学生」が、良質な教材に母国語でアクセスできるようにしたいという想いで、CS50が定めるクリエイティブ・コモンズライセンスに準拠する形での日本語版の翻訳作業を進め、そのライセンスに基づいて日本語版コンテンツのすべてを無償公開した。
クリエイティブ・コモンズ ライセンスについて
「クリエイティブ・コモンズ」とは、作品の利用と流通を図ろうとする活動の名前、またその活動を行っている団体の名称です。
CS50xは「CC BY-NC-SA 4.0」ライセンスに準拠し無償公開されており、元のコンテンツを複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求し、非営利目的での利用に限定し、作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品と同じライセンスを継承させた上で頒布を認める内容になります。
このため、ライセンスに準拠して作成された「CS50.jp」のWebページにアクセスする利用者は、非営利に限定された形で、当該コンテンツのご利用が可能です。( 個人での学習を目的とした利用、学校教育法で定められた学校法人における授業の教材としての活用、NPO法人等の教育支援事業者による非営利活動等)
(プレスリリースより)
また、株式会社LABOTは、コロナ禍で学習や進路に影響を受けた高校・大学生最大1,000人に対して、スポンサーの協力を得てプログラミング教育を無償提供する「CODEGYM Academy 2021年コロナ学生緊急支援」の講座を5月15日から開始し、実際に「CS50.jp」を活用した授業を行っている。
LABOTは、「人の可能性に投資する」というミッションのもと、2020年1月に日本国内で初めて、ISA(Income Share Agreement、所得分配契約=在学中には学費の支払いが不要で、就職後に決定した年収に連動して支払額が決定する契約方法)を採用した、コンピュータサイエンス・プログラミングスクール「CODEGYM ISA」を開校。これまでの家庭環境・学歴・年収などによらず、誰もが平等に挑戦できる教育機会の提供を目指し、事業を展開している。
Top Image : ©株式会社LABOT