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2021.11.22

知財ニュース

マイクロソフト、「Mesh for Teams」でメタバースでの会議を推進へ―2022年より順次リリース

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米Microsoftは11月2日(現地時間)、オンラインイベント「Microsoft Ignite 2021」で、同社のメタバースツールとなる「Mesh for Teams」を発表した。これは同社のビデオ会議ツールの「Microsoft Teams」を強化し、MR(複合現実)プラットフォーム空間でのコラボレーションを可能にするものだ。2022年前半から順次プレビュー版をリリースする予定とのこと。

Mesh for Teamsでは、MicrosoftのメタバースやMR機能と、ビデオ会議やチャット、ドキュメントの共同作業などのMicrosoft社の生産性ツール「Terms」を融合。ユーザーは自分の2D/3Dアバターを作成し、オンラインミーティング等に参加でき、他の参加者も同様にアバターやビデオ、写真で参加したり、吹き出しで会話したりできるようになる。

PowerPointのプレゼンターモードなど、すでにMicrosoft Teamsに導入されている機能もMesh for Teamsと共存可能で、それらを利用してプレゼンテーションを行うことも可能。会議の参加者が、より没入的に参加することが可能になるとMicrosoftは説明している。

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Mesh for Teamsには、同社の「HoloLens」などのMRヘッドセットだけでなく、パソコンやスマートフォンからでも利用できる。Meshのプレビュー版が順次リリースされる2022年前半には、ユーザーが自分のアバターを作成でき、Teamsの会議に参加する様々なオプションが提供される予定だ。

さらにMesh for Teamsでは、企業はTeams内に独自の「イマーシブスペース(没入型スペース)」を構築できるようになる。ユーザーはこの没入型スペースに自分のアバターで参加し、アバターを介して仮想空間内で会議や共同作業などを行う。

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例えば組織ごとに仮想空間を設けて、そこにアバターが参加し、会議や作業を行うことを想定されている。Microsoftは、アバターとして関係を築いた従業員同士が、他のメタバース空間でアバターとして出会い、気軽に立ち話ができるようにしていきたいと語っている。

今後、アバターに表情を付けたり、身振りを付けたりすることもできるようになる予定だ。将来的にはAI技術でカメラで映したユーザーの動きをアバターに反映させていきたいとしている。

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Microsoftはメタバースにおけるプレゼンテーションなどによりコラボレーションや相互の理解の向上を目指す。「2億5,000万ユーザーにリモートワークやハイブリッドワークの新しいアプローチを示す」と掲げている。

Mesh for Microsoft Teams リリースノート

Mesh for Microsoft Teams 公式ページ

Microsoft Teams 日本版 概要ページ

Top Image : © Microsoft

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