News
2024.04.16
知財ニュース
「Apple Vision Pro」を外科手術で使用─イギリスの病院とアメリカのソフトウェア企業が提携し導入
手術用のAIアプリを提供するeXeXは、イギリスのクロムウェル病院にて、Appleの空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」を外科手術で使用したと発表した。
eXeXは米国フロリダ州で2022年に設立され、外科手術を最適化し、より安全で効率的、正確にすることに取り組む企業だ。同社のテクノロジープラットフォームは、これまで英国と米国の大手病院で1,500件を超える手術事例にて利用されている。同社とクロムウェル病院は2023年に提携し、医療現場にAIと空間コンピューティング技術を導入している。
今回の手術では、外科助手が「Apple Vision Pro」を使用し、手術室の無菌室内から手術セットアップや手順ガイドをタッチフリーで行ったとのこと。
外科医のSyed Aftab氏は、「eXeXと協力してApple Vision Proを使用することで、患者へのケアの提供方法に大きな変化があった。このソフトウェアはシームレスで、チーム内の効率が向上した。英国とヨーロッパでこのソフトウェアを手術内で使用する最初のチームになれるのは本当に光栄で、この技術がどのように進歩し、英国の病院全体にどのような影響を与えるかを見るのが楽しみだ。」と述べている。
Top Image : © eXeX