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2022.09.14

知財ニュース

テスラの宮古島バーチャルパワープラントが日本最大規模に─2050年、島内再エネ率49%の目標に貢献

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テスラは2022年8月26日、同社の家庭用蓄電池「Powerwall」が、沖縄県宮古島で島内設置台数300台を超え、それに伴い「Powerwall」を活用したバーチャルパワープラント「宮古島VPP」が日本最大級の規模となったことを発表した。

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バーチャルパワープラント(以下VPP)とは、小規模な発電システムをネットワークで接続し、発電所のように機能させるシステムで、「仮想発電所」とも呼ばれる。国内では東日本大震災以降、エネルギー政策のひとつとして検討が進められており、大規模発電所に依存したエネルギー供給の対抗馬として期待されている。

宮古島では、初期設置費用無料で太陽光発電システムと蓄電池を設置できる「太陽光パネル+蓄電池設置サービス」(提供:株式会社宮古島未来エネルギー)により、2021年から本事業を開始。「Powerwall」の設置は株式会社ネクステムズ(テスラの「Powerwall」認定販売施工会社)が実施し、Powerwallのアグリゲーションや活用も同社が行っている。なお、「Powerwall」の国内のVPP事業への商業利用は、本事業が初めてとなる。

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VPPのアグリゲーションや電力供給の最適化には、テスラのソフトウェアを利用し、最適な充放電を一括でコントロールする。電力需要ひっ迫時には、事前に蓄えておいた太陽光発電による電気を「Powerwall」から放電することで、「Powerwall」を設置した家庭だけでなく島内の電力供給の安定化も図ることができる。また、停電時には「Powerwall」から電力が供給されるため、設置した家庭の停電が防げる。

テスラでは、2022年度末までに400台、2023年度末までに600台の「Powerwall」を島内に設置し、2024年度以降からは、沖縄県全域へのPowerwallの設置と普及を目標としている。電力の安定供給に加え、宮古島内の“再生可能エネルギー率を2050年に49%にする”という目標の達成にも貢献する。

プレスリリースはこちら

「宮古島 Virtual Power Plant」詳細動画

「テスラ「Powerwall」紹介ページ

テスラ「Powerwall」申し込みフォーム

Top Image : ©︎ ​Tesla Motors Japan 合同会社

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