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2021.03.12

知財ニュース

本田圭佑、新サッカークラブ「Edo All United」設立を発表 — オンラインサロンによる経営を目指す

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元サッカー日本代表・本田圭佑さんは14日、東京から世界へ影響を与える新たなサッカークラブ「Edo All United (旧:ONE TOKYO)」を設立することを発表しました。「リアルサカつく」をコンセプトに、クラブ会員による全員参加型の運営を行っており、スポンサーによる支援に依存しすぎない新時代のクラブ経営として注目されています。

本記事では、そんな「Edo All United」について詳しくご紹介します。

プロクラブ経営での失敗から新クラブの着想を得る

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これまでもオーストリアのSVホルン、カンボジアのソルティーロ・アンコールなど複数の海外クラブの経営に参画してきた本田圭佑さんですが、実はSVホルンは昨シーズンで経営難を理由に撤退していたことを経営メッセージで明かしています。

本田圭佑さん:「本当に多くのスポンサーの方々に支えられたおかげで、沢山の才能がある若い選手たちにチャンスを与えられてきましたが、それでも経営難ということで苦渋の撤退を決断しました。—— 中でも1番辛かったのは、経営とサポーターとの間に想いのギャップがあることでした。これはクラブの経営に携わった人なら誰もがそういった想いのギャップを感じてると思います。 僕は、そのギャップを解消するのは口でいうほど簡単なことじゃないという体験をしました。今回、これらの失敗から学んだことを0から新しくクラブを立ち上げることで、想いが1つに繋がるサッカークラブ経営を実現することがミッションです。」

本田圭佑さんは、設立メッセージの中で「東京から世界に影響を与えられるサッカークラブを創りたい」「そのサッカークラブを皆んなと一緒に作りたい」といった目標を掲げ、それを実現するのが全員参加型の「Edo All United」だと語ります。

続いて、「Edo All United」の仕組みを見ていきましょう。

「Edo All United」の仕組み

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「Edo All United」の掲げるコンセプトは「全員参加型クラブ経営」「オープン型クラブ経営」「最先端クラブ経営」「スポーツマンシップ」の4つ。スカウトやスポンサー営業などについても会員が自由に発案・参加できる仕組みとなっており、従来のオーナーやフロントが決定権を持っていたクラブ経営と異なり、サポーターによる選挙・投票で運営方針を決定していきます。また、運営MTGの様子をLIVE配信するなど、会員への情報のオープン化にも取り組んでいます。

サポーターはクラブに対する貢献度合によってポイントを得られるようになっており、そのポイント数によって受けられるサービスが異なるのも特徴です。初期から参加して貢献していれば、クラブが大きくなったときによりメリットを感じられるようなサービスも考えているとのこと。クラブ経営に関わるサロンメンバーは常に募集しており、サロンの収益はすべてクラブ経営(グラウンド代、ユニフォーム代、その他運営に関わる経費)に充てられ、スポンサーによる支援に依存しすぎない全く新しいクラブ経営を目指します。

本田圭佑さん:「クラブ名の「Edo All United」には、想いを1つにして、世界を1つにしたいという想いが込められています。是非、あなたの理想なクラブを、あなたが1から創り上げていってください!」

そんな夢が詰まった「Edo All United」は、初代監督に“百獣の王”武井壮氏・初代GMに乙武洋匡氏を迎えて東京都4部リーグに参戦。4戦4勝で優勝を飾り、創設から1年で3部への昇格を見事果たしました。

経済的な基盤の弱さやマネジメント不足といった様々な問題を抱えているサッカー界に、「Edo All United」は今後どのような影響を与えるのでしょうか。興味がある方は、ぜひ”当事者”として参加してみてはいかがでしょうか。

公式サイトはこちら

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