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2024.04.17

知財ニュース

OpenAI、アジア初の拠点を東京に設立「OpenAI Japan」─日本語特化・動作3倍速のGPT-4も公開

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OpenAIは現地時間2024年4月14日、日本法人「OpenAI Japan」を設立し、東京に新オフィスを設置すると発表した。本社を構えるサンフランシスコ、イギリス・ロンドン、アイルランド・ダブリンに次いで、世界で4拠点目となり、アジア地域では初のオフィス開設となる。日本法人の社長には、アマゾンウェブサービス(AWS)ジャパンの前社長である長崎忠雄氏が着任。東京拠点の人材採用も始めている。

同社はまた発表の中で、日本語に特化した大規模言語モデル「GPT-4カスタマイズモデル」も公開した。日本語のテキスト翻訳と要約のパフォーマンスを高めており、現行の「GPT-4 Turbo」と比較して動作が最大3倍速いという。今後数カ月以内に、APIで提供する予定だ。

2022年11月の「ChatGPT」公開後、日本国内でも多くの企業・自治体が同社のAIを採用している。企業向けに処理速度などの機能性と安全性を高めた「ChatGPTエンタープライズ」は、ダイキン、楽天、トヨタコネクテッドなどが導入。ビジネスプロセスの自動化やデータ分析支援、報告業務の効率化などに用いているという。欧米でのAIの規制強化や、米AnthropicのGPT-4を上回る性能を持つ新しいAIモデル「Claude 3」なども登場する中で、日本拠点の今後の展開が期待される。

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Top Image : © OpenAI

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