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2023.03.28
知財ニュース
日産、メタバース上で車種の検討から試乗、契約まで可能な「NISSAN HYPE LAB」の実証実験開始
日産自動車と日産東京販売は、車種やグレードの選定から試乗、購入の契約までをメタバース空間上で行える新プラットフォーム「NISSAN HYPE LAB(ニッサンハイプラボ)」の実証実験を開始したことを発表した。
「NISSAN HYPE LAB」は、メタバース上で日産車の検討、相談、試乗、購入の契約まで行える新たな取り組み。Epic Gamesの3D制作ツール「Unreal Engine 5」をベースに、日産自動車が培ってきたデジタル・メタバースの経験を活かし、高品質な空間表現を実現。現実世界と仮想世界を融合した新たな体験をユーザーに提供し、クルマの新たな販売方法の可能性を検証する。
「NISSAN HYPE LAB」では、ユーザー自身のアバターの顔や体格、衣服などを設定し、PCやスマートフォンから同ウェブサイトに入場すれば、24時間いつでもラボ内を周遊可能(利用にはNISSAN IDの登録が必要)。バーチャルスタッフによる案内や紹介(全日11時~20時)のほか、最新モデルのグレードやエクステリア・インテリアのカラーを自由に選択し、好みに合った車をチョイスできる「3Dシミュレーター」や、モデルの走行シーンが楽しめる「360°ドライビングビュー」の体験もできる。
なお、実際にクルマの購入検討をする場合は、バーチャルスタッフを通して予約することで、日産東京販売の店舗で実際に対応しているカーライフアドバイザー(営業スタッフ)との相談が可能(東京都内在住の販売エリアのユーザーが対象)。クルマに関する相談から見積もり、購入の契約まですべてラボ内で行える。
日産自動車はこれまでに、VRを使った車両開発やメタバース上のバーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING」での新型車披露イベントなど、クルマの開発から発表までに関わるさまざまな工程で新たなプラットフォームやソフトウェアを活用している。2021年には、クロスオーバーEV「日産アリア」専用の会員サイト「クラブアリア」を立ち上げ、バーチャル試乗からグレード比較、予約注文までオンライン上で完結できる取り組みを開始してきた。
両社は、今後も既存の枠組みを超えた新たな取り組みに挑戦していくとしている。
■「NISSAN HYPE LAB」実証実験
実験期間:2023年3月8日~6月30日
費 用:無料
対応言語:日本語
公開先URL:https://www.nissan.co.jp/HYPELAB
Top Image : © 日産自動車 株式会社