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2021.11.09
知財ニュース
衛星データプラットフォーム「Tellus」のVer.3.0が提供開始、衛星データの売買が可能に
クラウドコンピューティングサービスを提供するさくらインターネット株式会社は、日本発の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」のVer.3.0を2021年10月26日に提供開始。Ver.3.0では新機能として、「Tellus Satellite Data Traveler」(テルース サテライト データ トラベラー)を追加した。
Tellusは、さくらインターネットが経済産業省の宇宙産業政策として開発・運用している衛星データプラットフォーム。今までは一般的に利用しづらかった衛星データおよびその分析・解析・アプリケーション開発が行える環境を提供することで、誰でも簡単に衛星データを利用することを可能にし、新たなビジネスマーケットを創出することが期待されている。
今回追加となった機能では、衛星データの売買が可能となる。ユーザーは衛星のセンサーの種類や時刻、AOI(関心領域:Area of Interest)などを指定・検索して購入することができ、また、任意の環境に購入した衛星データを保存することができる。
今回、Tellusにて衛星データを販売する企業(衛星データプロバイダ)は、日本スペースイメージング株式会社(JSI)、日本地球観測衛星サービス株式会社(JEOSS)、株式会社パスコ。JSI社の「Maxar社の衛星」およびJEOSS社の「ASNARO-2」のデータは、10月26日より販売開始され、パスコ社の「ASNARO-1」と今年度打ち上げ予定の「ALOS-3」のデータは、今後順次販売開始する予定だ。
Tellusは、2019年2月21日の提供開始からアカウント登録者数は2021年10月26日時点で24,000人を超えた。さくらインターネットは今後も随時Tellusのアップデートを行い、「宇宙アセットを民主化する」というビジョンのもと、Tellusを通じて衛星データと地上データの産業利用を促進し、衛星データを利用して新たな価値を創造してDXの推進に貢献していくという。
▼衛星データプロバイダ
日本スペースイメージング株式会社(JSI)
https://www.jsicorp.jp/
日本地球観測衛星サービス株式会社(JEOSS)
https://jeoss.co.jp/
株式会社パスコ
https://www.pasco.co.jp/
Tellusウェブサイト:https://www.tellusxdp.com/
Tellusのオウンドメディア「宙畑」:https://sorabatake.jp/
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