NASAと米国の宇宙ベンチャーAxiom Spaceは、アルテミス計画の一環として月面に降り立つ宇宙飛行士たちに着用される月面用の次世代型宇宙服「AxEMU」を発表した。

「AxEMU（Axiom Extravehicular Mobility Unit）」は、月の南極地方の過酷な気温にも耐えられるよう最新の技術を駆使して作られた宇宙服。従来のプロトタイプ開発に基づいて構築されているが、月面探査中の宇宙飛行士たちにさらなる柔軟性、着心地の良さ、安全性を提供し、月面の危険から守れるよう、先進的な機能が多数搭載され、船外活動を行う能力時間も現在の6時間から8時間に大幅延長できる。

ビジュアルも、40年以上使われている現行のデザインから一新され、史上初の女性の月面着陸を想定し、多様なクルーメンバーに合うよう、米国の男女の人口の少なくとも90％以上に対応するデザインが採用。プロトタイプはダークグレーだが、過酷な宇宙環境下で安全性と清涼さを保つために、最終バージョンは白になる可能性が高いとのこと。

なお、最初のプロトタイプは、現地時間3月15日にNASAのヒューストン宇宙センターで開催されたイベント「Moon to Mars」で発表。説明に合わせて、ヘルメットの両側についた明るいヘッドライトやHDカメラ、生命維持システムを搭載したバックパックを披露した。

当初計画では2024年までに女性と男性を月面に着陸させることを目標としたアルテミス計画。「AxEMU」を着た宇宙飛行士が月面を闊歩する姿を見てみたいものだ。

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「アルテミス計画」詳細

Top Image : © NASA