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2024.01.17
知財ニュース
世の中のあらゆる動きを知財化─45万件ものダンスモーションを蓄積したプラットフォーム「MOTIONBANK」を特許出願
株式会社アノマリーは、帝人フロンティア株式会社と共同で開発を進めてきた次世代のモーションプラットフォーム「MOTIONBANK」(モーションバンク)のモーションデータを、特許として出願した。
「MOTIONBANK」は、アノマリーが帝人フロンティアとの共同事業として2016年から開発に取り組んできた次世代モーションプラットフォーム。
ダンスモーションで自身を表現することで、言葉が通じ合わなくても感情を通わせあうコミュニケーション方法は、仮想現実空間で世界中の人々が繋がり合う未来では急速に需要が高まっていくと見込み開発された。
「MOTIONBANK」には現在約450,000個のモーションデータが保有されており、最大8個のモーションデータを組み合わせてオリジナルエモートを生成できる。また、モーション間の「ゆらぎ」をAIで自動生成することで、シームレスで自然なエモートの生成を実現する。
従来、エモートの生成には、スタジオでの撮影やモーションのデータ化など多大なコストと時間がかかり、独自生成には高いハードルがあった。
「MOTIONBANK」では、直感的なUI・UXによりモーションデータを組み合わせることで、10秒で独自エモートを生成することが可能。ゲーム開発者がオリジナルエモート生成をより安価に素早く行うことができたり、メタバース内でユーザーが自己表現としてオリジナルエモートを生成・活用できるようになるという。
同社では、「MOTIONBANKによってあらゆるユーザーがオリジナルのエモートを生成でき、文化や言語のバリアを超えたコミュニケーションが可能になる。クリエイティビティの刺激や、新しい技術との融合による未来的なエンターテインメントの形成も追求していきたい」とコメント。
今後は、メタバース、アバターサービスなどのデジタルプラットフォームへの搭載を計画。モーションデータ・エモートを現在開発進行中の独自のブロックチェーンにより管理することで、モーションを知財化し、モーションデータ所有者とエモート生成者が収益化できる未来を作っていくとしている。
Top Image : © 株式会社 アノマリー