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2023.08.28
知財ニュース
GPT技術搭載の「Felo Translator」、文脈を理解しリアルタイム翻訳する新機能をリリース
Sparticle株式会社は2023年7月21日、GPT技術を活用した同社の同声通訳アプリ「Felo Translator」に、高精度な言語翻訳を瞬時に行う「RRT」(Real-time ReWrite Translate)機能を搭載したことを発表した。
「RRT」機能は、「Felo Translator」で生成された文章を元に、文体・文脈を考慮したより正確な二次翻訳を行う機能。広告なしの完全無料で利用でき、従来の翻訳ツールが抱える多義語の誤解などの問題を劇的に解決し、高速かつ高精度で洗練された翻訳を実現できる。
例えば、英語の映画予告の字幕「The truth is vanishing. War is coming」という文章を「Felo Translator」で翻訳すると、「真実は消えています。戦争がやってくる」という文章が生成される。元の文章が映画予告編の文章だった場合、「RRT」では文脈を理解した上で、初回の翻訳結果を見直して「真実は消えゆく。戦争が迫っている」といった、より適切な表現に最適化できる。
国際旅行やビジネス活動での言語の壁を打破しうるこのサービス。同社CEOの金田達也氏は、「過去数十年の翻訳ソフトウェアの問題を大幅に解決できる、恐らく世界初のサービス」とコメントしている。同社では映画やテレビドラマの字幕制作の効率化など、さまざまな分野での活用が期待できるとしている。
Top Image : © Sparticle 株式会社