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2025.03.06

知財ニュース

ソニー、特殊な外骨格ロボットでピアニストの技能を限界突破―脳を鍛える新トレーニング法を発見、アーティストの創造性を向上へ

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ソニーコンピュータサイエンス研究所は、5本の指を独立かつ高速度に動かせる「外骨格ロボット」を用いて、ピアニストが自身の限界を超える技能を身体で覚える新しいトレーニング手法を発見した。

5本の指を独立かつ高速度に動かせる特殊な「外骨格ロボット」を使用し、ピアニストが自力では不可能な複雑かつ高速な指の動きを体験し、トレーニングすることで、演奏技能を向上させるというもの。

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) ムーンショット型研究開発制度および戦略的創造研究推進事業において研究された。本研究成果は、2025年1月15日に国際科学誌「Science Robotics」で公開された。

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研究では、ロボットを用いたトレーニングを受けたピアニストが、従来の練習では頭打ちになっていた技能の限界を突破し、より複雑な演奏を素早くこなせるようになることが確認された。さらに、この効果はトレーニングをしていない反対の手にも現れ、脳の活動パターンにも変化が見られたという。

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この発見は、技能向上の可能性が、単なる練習量だけでなく、新しい体験を通して引き出されることを示唆している。

同研究所は、同技術を音楽教育分野に応用し、アーティストが心身の制約から解放され、創造性を最大限に発揮できる未来社会の創生に貢献するとしており、将来的にはスポーツや外科手術など、他の分野への応用も期待されている。

プレスリリースはこちら

論文 "Surmounting the ceiling effect of motor expertise by novel sensory experience with a hand exoskeleton"(外骨格ロボットを用いた未体験の感覚体験による演奏技能の天井効果の打破)

Top Image : © ソニーコンピュータサイエンス研究所

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