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2021.11.21
知財ニュース
映像解析サービスのアジラが、ドローン映像と行動認識AIで「溺れる人」のリアルタイム検知に成功
防犯セキュリティ向けに映像解析サービスを提供する株式会社アジラは、日本ドローン機構株式会社と共同で、海で「溺れる人」を行動認識AIでリアルタイムに検知し、救助する実証実験を実施し、ドローン×AIによる溺れる人の識別に成功した。
実証実験は、2021年10月26日に沖縄県北谷町のアラハビーチで実施。入水中のエキストラに、水泳や水遊びなど様々なパターンで「溺れる行動(海上保安庁「溺れのサイン」を参考)」を適宜実施してもらい、ドローンで空撮を行なった。その映像から、行動認識AIによってリアルタイムで「溺れる行動」のみを検知する。
現場でのモニター表示と発報、クラウドを介したスマートフォンへの通知、救助に向かうまでの技術的・運用的実現可能性を調査した結果、実証は成功し、実用化に向けて運用面・技術面の課題が明確化した、としている。両社は「ドローン×AI」のシナジー創出を目的とした業務提携契約を締結しており、今後も水難事故に関する技術提供をはじめ、様々な社会問題を解決していく考えだ。
なお、今回の「溺れる人」検出アルゴリズム及び、離岸流の検知アルゴリズムは、アジラ社と日本ドローン機構株式会社との共同で特許出願中。また、このドローンは自治体や企業が管理するビーチに配備され、来年の4月にも沖縄県内で運用が開始される予定とのこと。
Top Image : © 株式会社 アジラ