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2025.05.28
知財ニュース
不二製油、カカオ豆を使用しない代替チョコ「アノザM」を製品化―エンドウ豆などを用いてミルクチョコレートを再現

不二製油株式会社は、カカオ豆由来の原料を一切使わずにミルクチョコレートのような味わいと使い勝手を実現した、業務用の新製品「アノザM」を2025年3月より発売開始した。
「アノザM」は、エンドウ豆、キャロブ(イナゴマメ)、チョコレート用油脂等を用いて設計している。
カカオ豆不使用でありながら、本物のミルクチョコレートに引けを取らない「おいしさ」と「くちどけ」が魅力。従来のミルクチョコレートと同様に扱える「簡便さ」も兼ね備え、焼き菓子や洋菓子など、幅広い製品に応用できる。
現在使用しているチョコレートの一部を「アノザM」に置き換えるだけでも、製品のおいしさを損なうことなく、カカオ原料の使用量を抑えることが可能だ。
近年、カカオ豆の価格が高騰し、業界への打撃は大きい。そこで同社は長年培ってきた植物油脂とチョコレートに関する深い知識と技術を結集。エンドウ豆やキャロブ(イナゴマメ)、独自のチョコレート用油脂などを巧みに組み合わせることで、カカオマスやココアバターといったカカオ豆由来の原料を全く使用しない、新しいタイプのミルクチョコレート風素材を開発した。
同社は、「アノザM」を通じて持続可能な食の未来に貢献するとともに、食品業界の課題解決に挑戦し続けたい、としている。
Top Image : © 不二製油 株式会社