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2024.09.12
知財ニュース
AIと尿試験紙で栄養測定、大塚製薬が「Vivoo」を日本市場に投入
大塚製薬は、米国のVivosens Inc.が開発した栄養モニタリングサービス「Vivoo(ビブー)」を日本人向けにローカライズし、2024年9月2日より日本での展開を開始した。
このサービスは、尿をかけたストリップ(試験紙)を専用の「Vivooアプリ」で読み取り、人工知能と画像処理技術を駆使してユーザーの栄養状態をその場で測定するもの。測定結果に基づき、管理栄養士が監修した食生活や生活習慣に関するアドバイスが提供される。
Vivooは米国で2020年に誕生し、既に100カ国以上で利用されているグローバルなサービス。
日本版Vivooの導入背景には、健康意識の高まりとともに、手軽で個々に最適化されたデジタルヘルスケアサービスの需要が増加していることがある。大塚製薬は、これまで栄養製品の開発や健康情報の提供を通じて、総合的な健康管理を支援してきたが、Vivooを通じてさらに個々の栄養状態を手軽に把握し、生活習慣の見直しを促すことができると考えている。
本サービスは、定期的な栄養状態のモニタリングを通じて、日々の変化を可視化し、健康的な行動変容をサポートすることを目指している。
Vivooアプリとストリップ(試験紙)は、大塚製薬の公式通販サイト「オオツカ・プラスワン」で購入可能で、9月2日から販売を開始している。価格は4本入りで2,600円、8本入りで5,200円(定期お届け便の場合は4,420円)、12本入りで7,800円(定期お届け便の場合は6,240円)。ストリップのサイズは160mm×26.5mm×1mmで、製造はトルコで行われている。
本サービスは18歳以上の健康な成人を対象にしており、過去数日間の栄養状態を測定することができるが、特定の成分の過剰や欠乏を評価するものではなく、病気の診断や治療、予防を目的としたものではない。
大塚製薬は今後も、「Otsuka-people creating new products for better health worldwide」という企業理念のもと、革新的な製品とサービスの提供を通じて、人々の健康的な生活を支援し続ける方針だ。
Top Image : © 大塚製薬株式会社