News
2023.03.20
知財ニュース
くら寿司、迷惑行為の監視に「新AIカメラシステム」を業界初導入、すし皿カバーの不審な開閉を検知
回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくら寿司株式会社は、2023年3月2日、回転レーンでの迷惑行為を防ぐ回転寿司業界初の取り組み「新AIカメラシステム」を全国のくら寿司全店舗で導入した。
「新AIカメラシステム」では、「回転レーン上で取られた寿司皿を自動カウントするシステム」に、レーンを流れる「抗菌寿司カバー」(特許取得済)の不審な開閉を検知できる機能を追加。不審な開閉を検知すると本部に通知が届き、担当者が直ちに該当店舗の責任者へ電話連絡。連絡を受けた店舗では、異常が検知された寿司皿を速やかに撤去し、利用者に声かけをする。また「店舗遠隔支援システム」の活用により、迷惑行為の録画映像や対応中の様子も確認でき、場合によっては警察への通報も可能だという。
近年、利用者による悪質な迷惑行為やSNS投稿が相次いでいる回転寿司業界。同社では「安心・安全」を確保するための工夫として、2003年に「店舗遠隔支援システム」、2011年に「抗菌寿司カバー」、2021年に非接触型サービス「スマートくら寿司」などのシステムを導入。高い評価を得てきたが、迷惑行為を完全に払拭できなかった。そこで、迷惑行為から回転寿司文化を守るため、同社は本システムの開発に着手した。
同社では今後も利用客が安心して来店でき、回転寿司を楽しんでもらえる環境づくりに努めていくとしている。
「くら寿司100%出資の新会社『KURAおさかなファーム』設立─スマート養殖による国内初のオーガニックフィッシュを生産」(ニュース記事)
Top Image : © くら寿司 株式会社