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2025.07.16

知財ニュース

ナイキ、3Dプリント素材採用のスポーツブラ「フライウェブ ブラ」を正式発表

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ナイキは、3Dプリントで製品の素材を形成する素材「ナイキ フライウェブ」を使用した「ナイキ フライウェブ ブラ」を発表した。

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従来のスポーツウェアは通常、糸で編まれるか、織られるのに対し、「ナイキ フライウェブ」は柔軟でしなやかなポリマーであるTPUを使用して作られ、3Dプリントによってプロダクトの形を成形している。フットウェア業界やナイキにとって、3Dプリントは目新しいものではないが、この製造方法をアスリート向けの高性能スポーツウェアに適用したのは今回が初めてのことだ。

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ナイキのイノベーション担当VPであるジャネット・ニコル氏は、「シューズでうまくいったとしても、それがそのまま身体に身に着けるものに適用できるわけではありません。ナイキ フライウェブをアパレルとして十分に柔らかく、通気性があり、美しいものにするためには、材料だけでなくデザインのアプローチそのものを再構築する必要があり、実現に数年がかかりました。」と述べている。

「ナイキ フライウェブ ブラ」は、ナイキのデザインチームが新しい素材で取り組むことにした最初のプロダクトだ。フライウェブ素材は一枚のシームレスな層で構成されており、コンピューターで設計されている。そのため、デザイナーはブラの異なるゾーンにおける密度、通気性、伸縮性を調整し、フィット感やサポートをミリ単位で制御することが可能だ。テスターからは、軽すぎて何も着用していないようにも感じるといったコメントがあったのだという。

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このスポーツブラのサポートは、着圧や素材を重ねることから来るのではなく、むしろ構造自体から来ている。コンピューターデザインのパターンは、より多くのサポートが必要な部分の密度が特に高くなるように設計されている。アスリートの動きにしなやかに連動し、縫い目、ストラップ、余分な素材に頼ることなく、反応性に優れてスポーツに適したサポートを提供し、純粋に自由な動きを可能にする。

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ケニアの陸上競技選手であるフェイス・キピエゴン選手はナイキと協力し、6月26日にパリで史上初めて1マイル4分の壁を破る挑戦「Breaking4」に挑む。この挑戦でキピエゴン選手は、「ナイキ フライウェブ ブラ」を着用して挑戦する予定だ。

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Top Image : © Nike, Inc.

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