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2022.06.10
知財ニュース
障がいを持つ人が車椅子や義肢のアバターで競える「メタバースマラソン大会」がアメリカで開始
アメリカで制汗デオドラントを取り扱う大手企業Degree(ディグリー)は4月26日〜27日、身体に障がいを持つ人がその障害をVR上に再現し、自分のアバターが車椅子や義肢を使って走るメタバース上のマラソン大会を、メタバースプラットフォームである「Decentraland(ディセントラランド)」で開催した。
本イベントでは、参加者は自分のアバターに義肢やランニングブレード、車椅子などを装着することができ、現実世界での自分をデジタルで表現することが可能となる。さらに、パラリンピックのトラック競技のメダリストであるBlake Leeper氏やパラ・スノーボーダーのAmy Purdy氏、プロサッカー選手のHector Herrera氏、ラッパーのFat Joe氏などが参加したことで、アスリートやセレブリティと一緒に走る貴重な体験ができたという。
主催であるDegree社は、「実生活と、人々がますます時間を費やす仮想世界の両方で、障害を持つ人々の包括性とアクセシビリティの必要性についての認識を高めることを目的としている」と語る。
Degreeのこのような働きが広がることにより、デジタル世界において、全ての人々が自分を表現しながらも自信を持って活動できる未来が期待されている。
Top Image : © Decentraland