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2022.07.06
知財ニュース
サイボーグ事業のメルティン、ロボット装置による「手指運動リハビリテーションシステム」の医療機器認証を取得
「生体信号」と「生体模倣ロボット技術」を用いたサイボーグ事業を行うベンチャー企業、株式会社メルティンMMI(以下MELTIN)は、2022年3月20日付で第二種医療機器製造販売業許可を取得し、2022年5月18日付で「MELTz(メルツ)手指運動リハビリテーションシステム」のクラスⅡ医療機器認証を取得した。
この業許可取得及び医療機器認証の取得により、MELTINは脳神経科学に基づいたリハビリテーションの手法で手指運動のトレーニングをサポートする医療機器「MELTz手指運動リハビリテーションシステム」を、MELTIN社内で設計および住友ファーマ株式会社と共同研究開発し、製造販売することが可能となった。
※医療機器製造販売業許可とは、医療機器を製造もしくは海外から輸入することにより、国内の市場に流通させるための、品目に応じた製造販売業の許可のこと。
※医療機器認証とは、人もしくは動物の疾病の診断、治療もしくは予防に使用されること、又は人もしくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等であって、政令で定めるものを言う。(法第2条第4項)
「MELTz」は、手指麻痺患者の手指のニューロリハビリテーションをサポートする装置。脳神経科学に基づいたニューロリハビリテーションを安定的かつ継続的にサポートし、手や指の動かし方の再学習を促すことができる。症例に合わせたモードやメニューによって、手指運動リハビリテーションの効果的な実施を支援することができる。
手に装着された機器は、使用者の生体信号と「シンクロする」ことで、自分の体が動かなくても、思った通りの動きができるようアシストする。
生体信号を正確に読み取れる
構造の工夫でパワフルな動作ができる
簡単にすぐ使える
という3つの優れた特長を持ち、リハビリテーション効果と適用可能な患者の幅を広げることを目指している。
今回の「MELTz」は、MELTINが長年研究開発してきたサイボーグ技術の実用的な第一歩となる製品だ。今後もMELTINはサイボーグ技術により、年齢や身体能力に関わらず、生活・仕事などを選択でき、誰もが何不自由なく自分らしく生きる社会の実現を目指していくとしている。
Top Image : ©︎ 株式会社 メルティンMMI
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