News

2025.05.09

知財ニュース

ゴールドウインとSynfluxの「SYN-GRID」、大阪・関西万博「未来の都市」パビリオン カナデビアのユニフォームに採用

80230-21-9ff94fb98c1ff64b40b69c16a521c597-2785x1857

Synflux株式会社と株式会社ゴールドウインが共同で推進している、生産時の生地廃棄量削減を目指すプロジェクト「SYN-GRID」のアイテムが、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)「未来の都市」パビリオンに出展するカナデビア株式会社のアテンダントスタッフユニフォームに採用された。

「SYN-GRID」は、Synfluxの独自技術「Algorithmic Couture」を用いて、生産時に排出されるテキスタイル廃棄物の削減を目指す取り組み。AIによる型紙設計の最適化により、製品の高い機能性と運動性を維持しながら、環境負荷を低減することを実現している。

今回採用されたユニフォームは、NEUTRALWORKS.のプロデュースによる「SYN-GRID」のシャツとジャケット。NEUTRALWORKS.が2024年2月から展開している「UZUMAKI」シリーズを応用したシャツと、NEUTRALWORKS.の定番アイテムであるジャケットがユニフォームとしてデザインされた。

80230-21-84354edb738efdad83a001f2fba57287-2791x1861

シャツには、ブランドロゴのスラッシュを想起させる特徴的な斜めデザインが施され、ジャケットは、その美しいシルエットと快適な着心地を保ちつつ、廃棄量削減を目指してデザインがアップデートされている。生地の切り替え部分にはリフレクターがあしらわれ、「未来の都市」パビリオンのコンセプトと調和し、視認性の向上とブランドメッセージの強化が図られた。

「SYN-GRID」は、ゴールドウインの高度な製造技術とSynfluxの先端技術を融合させ、アルゴリズムと伝統的な技術を組み合わせることで、新たなパターンメイキングを実現する、ファッションの新たな生産システムを探求するプロジェクト。建築家バックミンスター・フラーの提唱した「DO MORE WITH LESS」という理念に基づき、最大限に資源を抑えた衣服製造を目指している。

Algorithmic Couture」は、衣服の3Dデータから低廃棄に最適化された2D型紙データを生成する次世代デザインシステム。従来15〜30%程度であった生地の廃棄率を大幅に削減できるというもの。

80230-21-c11973a169ba184549b4f483d0f01306-2248x1451

Synfluxは今後も、「最適化生産」への転換を通じて、産業の効率化、環境への配慮、そして製品の快適性の全てを実現することを目指していく。

プレスリリースはこちら

Top Image : © Synflux 株式会社

広告