No.433

2021.10.01

生地の廃棄ロスを最小限にする型紙から衣服を作るプロジェクト

アルゴミック・クチュール

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概要

「アルゴミック・クチュール」とは、無駄な廃棄を削減した型紙を自動生成し、伝統的なオートクチュール文化をデジタル化することを目的としたプロジェクト。一般的に15%ほど生地の廃棄ロスが出るといわれている立体裁断に対し、このプロジェクトではロスの少ない日本の伝統的な直線裁断を応用。着用者の3Dデータから、廃棄分を最小限に抑えられるよう最適化された型紙を独自のアルゴリズムで自動生成する。アルゴミック・クチュールは、ファッションの持続可能性を高める包括的なアプローチとして期待されている。

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なぜできるのか?

AIとアルゴリズムを活用して廃棄物を削減

アルゴミック・クチュールは、AIやアルゴリズムといったデジタル技術を駆使し、四角形と三角形を組み合わせた型紙に基づき衣服を作るデザインシステムである。型紙はテトリスのように集合体に最適化され、無駄な廃棄物を削減する。

カスタマイゼーションを可能に

できあがった型紙を着用者の好みの形や素材、色にカスタマイズするオンラインプラットフォームの開発も進められている。在庫を減らし最適化された数だけを消費することで、オートクチュールのように一点物の衣服を楽しみながら廃棄を減らすことができる。

相性のいい産業分野

環境・エネルギー

アルゴリズミック・クチュールを活用した廃棄ゼロブランド

生活・文化

伝統的なオートクチュールの継承

アート・エンターテインメント

アルゴリズミック・クチュールを用いた衣類のみを使用した「地球に優しいファッションショー」

製造業・メーカー

着れなくなった思い出の衣類を一点物として蘇らせるギフト

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : ©Synflux