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2023.07.21
知財ニュース
乃村工藝社ら、身体感覚を共有できるメタバースオフィス「BodySharing for Business」をリリース─センサーで肉体疲労や緊張を検知、アバターに反映
乃村工藝社とH2L株式会社は2023年6月29日、身体感覚を共有し、リモートとオフィス双方のデュアルワークの課題解決を実現するメタバースオフィス「BodySharing for Business」をリリースした。
「BodySharing for Business」は、動きや感覚をデジタル化し、身体感覚を共有する「BodySharing(ボディシェアリング)」技術で相手の状態を可視化、体験を共有することでコミュニケーションを生まれやすくし、デュアルワークの課題解決を目指すメタバースオフィス。
H2L独自の世界初の筋変位センサを搭載したデバイス「FirstVR」をふくらはぎに装着することで、ユーザーの筋肉の動きを検出し、肉体疲労の度合いや緊張の有無を検知する。筋変位データからユーザーの「元気度」や「リラックス度」を推定し、メンタルとフィジカル両方の感覚をメタバースオフィス内のアバターにリアルタイムで自動反映することで、コミュニケーションの向上やセルフメディケーション、業務改善を促進する。
「BodySharing」は、動きや感覚をデジタル化し、バーチャルアバターやロボット、他者と感覚を共有可能にするシステム。視覚や聴覚だけでなく位置覚、重量覚や抵抗覚などの固有感覚も共有可能になる。
なお、本サービスは、β版(2022年10月より運用)とは異なり、ブラウザ上でのサービス利用が可能となり、PCスペックや通信速度などの環境構築に左右されずに、アカウント登録後すぐに使用が可能。管理者画面からは、指定期間内の「元気度」や「リラックス度」が一目で分かる。
疲労度やストレスを表情や仕草といった対面的なコミュニケーションで推測していたリアルオフィスでの状態共有を、リモートワークでも客観的に「見える化」し共有するこのサービス。お互いの顔が見えないリモートワークでの生産性向上につながることが期待される。
Top Image : © H2L 株式会社