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2022.02.18

知財ニュース

NTTドコモ、世界初となる6G時代に向けた「人間拡張」基盤を開発

docomoOpenHouse22

NTTドコモは、H2L株式会社、FCNT株式会社、および富士通株式会社の技術協力のもと、6G時代の新たな提供価値の一つである、ネットワークで人間の感覚を拡張する「人間拡張」のための基盤を開発した。人間拡張に関する基盤の開発は、世界初となる(2022年1月17日時点、NTTドコモ調べ)。

6Gの特徴的な技術の一つである超低遅延化の実現は、ネットワークの通信速度が神経の反応速度を超えるとされており、脳や身体の情報をネットワークに接続することで、人間の感覚を拡張することが可能になると考えられている。

NTTドコモでは「人間拡張」によって、「身体のユビキタス化」、「スキルの共有」、「感情の伝達」、「五感の共有」、「テレパシー・テレキネシス」の実現を目指しており、今回開発された基盤は、5つの項目うち「身体のユビキタス化」および「スキルの共有」の実現に向けて、他者間の動作の共有を可能にする基盤を開発したという。

具体的には、動作を把握し再現する駆動機器で人やロボットにリアルタイムに動作を伝える際、それぞれの身体データに応じて再現することで、大きさや骨格の異なる人やロボットの間で無理のない自然な動作の共有や、大きな動作をもとにした細やかな動作の再現ができるようになる。さらに、モバイルネットワーク経由で本基盤に接続することで、あらゆる場所で人間の身体の拡張を実現する。

また、取得した動作データは本基盤上に蓄積されるため、過去や現在といった時間に縛られずに動きを再現できるようになり、熟練した技術を必要とする分野における後継者不足や技術継承などの社会課題解決への貢献が期待される。

6G_人間拡張

NTTドコモでは、デバイス開発者向けに本基盤に簡易に接続できる開発キット(SDK)を提供することで、本基盤に連携するセンサーやアクチュエーションに関する技術を持つパートナー企業を増やし、本基盤の付加価値向上と商用化に取り組むとのこと。

今後は動作だけでなく、感情の伝達や五感の共有にも拡張していくことで、多様性の享受や、ハラスメントなどの社会的課題の解決にも貢献し、一人ひとりが輝き、寄り添いながら、あらゆる可能性が広がっていく社会“Wellbeing Society”を目指すとしている。

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「ドコモ6Gホワイトペーパー」

Top Image : © 株式会社 NTTドコモ

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