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2023.03.29

知財ニュース

OpenAI、「ChatGPT」のプラグイン対応を開始─リアルタイムの情報収集や予約などのアクションが可能に

ChatGTP プラグイン

OpenAIは米国時間3月23日、ChatGPTへのプラグイン機能の実装に向けて初期版の提供を開始したと発表した。プラグインへの対応により、サードパーティーのアプリケーションとの連携が可能になる。それにより、リアルタイムでの情報取得が可能となり、ChatGPTが抱える課題の1つが払拭される可能性がある。

対話型AI「ChatGPT」は2022年11月のテスト版公開以来注目を集め、5日間で100万人のユーザーを獲得、2023年3月1日にはAPIの提供も開始。ChatGPT APIを活用した様々なアプリやウェブサービスの開発が進んでいる。

一方でChatGPTは2021年9月までの学習データでAIが構築されていることから、最新データが反映されていないという課題があった。今回のプラグイン対応により、インターネットからリアルタイムな情報取得が可能になる。

プラグイン対応により、最新ニュースや株価の動向、スポーツの試合結果などの情報をリアルタイムで取得できる。ネットワーク上にある企業情報や個人が公開している文書情報の取得も可能。また、ユーザーに代わってレストランや旅行チケット予約なども実行可能になるという。

初期プラグインとしては12のサービスが開発され、Expedia、FiscalNote、Instacart、KAYAK、Klarna、Milo、OpenTable、Shopify、Slack、Speak、Wolfram、Zapierがサードパーティーとして参加している。

プラグインsub

例えば、レストラン予約サービスを展開するOpenTableでは、ChatGPTによるおすすめレストランの紹介や、予約画面のリンク先の提供などが可能となる。

OpenAIはまず小規模に提供して技術進化を図りながら、徐々にプラグインのアクセスを広げていく方針。まずは少数の開発者と「ChatGPT Plus」のユーザー向けにα版を提供する。現在、ウェイトリストでエントリーを受付しており、開発者向けのプラグイン構築方法をまとめたドキュメントも公開。ChatGPTのさらなる活用が期待される。

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プラグイン構築の紹介ドキュメント

OpenAI、「ChatGPT」のAPIを提供開始─アプリや製品にAIを統合できるように(ニュース記事)

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Top Image : © OpenAI

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