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2023.03.15

知財ニュース

OpenAI、ChatGPTの新モデル「GPT-4」をリリース─画像からの入力にも対応、有料プラン「ChatGPT Plus」で提供

ChatGPT GPT-4

ChatGPTの開発元であるOpenAIは、米国時間3月14日、「ChatGPT」を支える最新の次世代大規模言語モデル「GPT-4」をリリースしたと発表した。この新たなモデルにChatGPTが対応することで、格段に精度が向上するという。有料版「ChatGPT Plus(月額20ドル)」に登録することですぐにGPT-4を利用できる(回数制限あり)。

ChatGPT-4は、大規模なマルチモーダルモデルであり、先進的な自然言語処理技術を駆使し、人間と同様に複雑な文章や論理的な問題を解決することができ、従来のGPT-3よりもさらに高度な性能を発揮する。

従来よりもクリエイティブなコラボレーションが可能で、画像を入力として受け入れ、キャプション、分類、および分析を生成できる。曲の作成、脚本の作成、ユーザーの執筆スタイルの学習など、創造的および技術的な執筆タスクを生成、編集、および反復が可能。さらに25,000語を超えるテキストを処理できるため、長い形式のコンテンツの作成、拡張された会話、ドキュメントの検索と分析などのユースケースが可能になる。

OpenAIによると、統一司法試験のような専門的な分野では受験者の上位10%のスコアを記録した(※ChatGPTが採用しているGPT-3.5でのスコアは下位10%だった)。また、生物学の問題を解く能力を競う「国際生物学オリンピック」の問題でもChatGPTよりも高いスコアを獲得しているとのこと。

OpenAIではGPT-4をより安全でより整合性のあるものにするために6か月を費やしたといい、内部評価によると、GPT-4では許可されていないコンテンツのリクエストに応答する可能性が82%低く、事実に基づく応答を生成する可能性が40%高くなっているという。

さらに同社ではGPT-4の動作を改善するために、ChatGPTユーザーから送信されたフィードバックを含め、人間のフィードバックをさらに取り入れたという。AIの安全性やセキュリティなどの分野で早期にフィードバックを得るために、50人を超える専門家と協力している。

Duolingo GPT-4 は Duolingo で会話を深めます。

Stripe Stripe は GPT-4 を活用して、ユーザー エクスペリエンスを合理化し、詐欺に対抗します。

「GPT-4」はすでにDuolingo、Stripe、Morgan Stanley、アイスランド政府などで活用されている。GPT-4モデルは、有料版ChatGPT Plusで利用できる。また、アプリケーションやサービスを構築するための開発者向けAPIとして提供される予定だとのこと。

「GPT-4」モデル 紹介ページ

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Top Image : © OpenAI


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