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2022.03.22

知財ニュース

京友禅や日本酒をNFT化し世界に向け発信するNFTマーケットプレイス「HINATA(ヒナタ)」が開始

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日本発のデジタルアートを世界に向けて展開するNFTマーケットプレイス「HINATA(ヒナタ)」が運営を開始する。第一歩として、伝統工芸品「京友禅」と「日本酒」をNFT化し、配布した。

NFTマーケットプレイス「HINATA」は、日本のアーティストやクリエイター、日本が世界に誇れる伝統文化などが、デジタルの可能性を広げられる場所として誕生した。作品のストーリーの発信を主眼とした運営や、安価なガス代、シンプルなログイン方法や決済などスマートに利用可能なサービスが特徴となっている。

今回NFT化したのは日本が世界に誇る伝統工芸品である京友禅と日本酒に関するもの。

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草稿NFT

京友禅では、着物に日本の伝統的な意匠を描く際の基となる、原寸大のデザイン画「草稿」の画像がNFT化された。草稿は、一般的に普段目にすることのないものだが、古来から連綿と受け継がれてきた様式美が凝縮されており、世界に誇れる日本の美として高い芸術性を持っている。

HINATAでは、京都・洛中で120年以上、京友禅を受け継いできた株式会社 関谷染色とともに、同社が所蔵する京友禅のデザイン画である「草稿」の画像をNFT化し世界に発信。草稿というアートを、そのままの姿で世に広めるだけでは無く、デジタルで国内外のアーティストやクリエイターに提供し、今までにはない新たな作品やコミュニティの創造につなげていくとしている。

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日本酒NFT

日本酒では、酒瓶のラベルアートをデジタル上でのコレクションアイテムとしてNFT化した。

酒瓶のラベルは、ワインや日本酒など、国内外を問わず、古くから多くの人々にコレクションされている。HINATAでは、酒瓶のアート性に改めて着目し、デジタル世界でラベルアートの可能性を広げるためプロジェクトを開始。岐阜・各務原市で創業100年の蔵元「林本店」とともに、同蔵元の日本酒『百十郎 emotion series』とのラベルアートのコラボNFTを限定110枚配布した。

インターネット新時代の到来とともに注目され、拡大し続けるNFTを始めとするブロックチェーンの市場だが、一方で、投機的な値動きやNFTによるデジタルの価値付けを不安視していたり、悪い印象を持つ人も少なくない。

HINATAは、そうした人たちでも安心して使えるように、売買のみを目的としたNFTマーケットプレスではなく、クリエイターとファンが集まり、繋がりを深められる場としての運営を目指していくとのこと。

ニュース原文はこちら

NFTマーケットプレイス HINATA

Top Image : © 株式会社 FUWARI

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