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2022.01.22
知財ニュース
『10年後の歩行って?』国交省が、人・車椅子・配送ロボなどが行き交う未来の歩行空間アイデアを公募
国土交通省が、10年後、20年後の歩行のあるべき姿に関するアイデアコンテスト「10年後の歩行って?アイデアコンテスト」の公募を開始した。募集期間は2021年12月21日〜2022年7月31日で、国交省の公式サイトで応募を受け付けている。
テクノロジーの進化により、自転車やキックボード、車椅子などの電動化、配送ロボットの開発などが進み、交通事情は複雑になっていく。国交省では、高齢者や障害者等といった歩行者の誰もが安心してスムーズに移動できる、ユニバーサルデザインによる「歩行空間の整備」が急務と考えている。ここで言う「歩行空間の整備」とは、歩道などを作り替えるだけではなく、ICT(情報通信技術)などを利用して歩行空間を利用するすべての人が快適に歩行するために必要となる、歩行空間情報のオープンデータ化も含まれる。
国交省の「歩行空間ネットワークデータ」を一般や学生、ビジネス層、エンジニア層など幅広い人々に認知促進し、その有効利用を目指すとともに、さらに求められる10年後、20年後の歩行空間のあるべき姿を自由に考えるための場としてアイデアコンテストを開催するとのこと。学生や一般、プロ・アマチュア不問で広く募集し、各部門の最優秀賞には、賞状のほかに副賞として商品券10万円相当が授与される。
募集テーマは「アイデア部門」と「ネーミング&ビジュアル部門」の2部門。「アイデア部門」では未来の歩行空間のあるべきかたちを考え、それを実現するためにあると良い「もの」や「仕組み」などのアイデアを募る。バリアフリーに関連する社会のあり方やアイデア、未来像を募る「バリアフリーの部」と、10年後の歩行空間を見据えた新しい技術やシステムについて募る「イノベーションの部」を実施する。
「ネーミング&ビジュアル部門」は、本活動の愛称(ネーミング)とデザイン(マーク)を募集。ビジュアル案は、イメージアイコンのデザインやイメージキャラクターなども含み、採用された愛称やデザインは、今後、歩行空間ネットワークデータを活用したサービスやポスター、ステッカー等で使われる予定とのこと。
応募シート記入例 (c)国土交通省
国交省では、2006年12月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化に関する法律」(通称「バリアフリー法」)に基づき、全ての人が安全に安心して参加し行動できる社会を実現するため、駅、官公庁施設、病院等を結ぶ道路等において、歩行空間のユニバーサルデザインを推進している。
特に、車いすの人が通行できる段差等のバリアのないルートを、スマートフォンを通じてナビゲーションする等、ICTを活用した歩行者移動支援サービスの普及のための取組を進めている。
タイトル:10年後の歩行って? アイデアコンテスト
募集期間:2021年12月21日(火)~2022年7月31日(日)
募集テーマ・募集内容:
1.アイデア部門【バリアフリーの部/イノベーションの部】
2.ネーミング&ビジュアル部門
※それぞれで、学生や一般のみなさんからの広い範囲での募集を実施します。
公式サイト:https://www.mlit.go.jp/hokoucontest2021/
Top Image : © 国土交通省