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2025.01.24
知財ニュース
大阪・関西万博でVRを活用した「着るロボット」体験―「身体能力拡張」をテーマに未来技術を展示

株式会社椿本チエインは、2025年に開催され大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内「ミライのヘルスケア」ゾーンに出展することを発表した。
同社の100年を超える歴史を持つモノづくり企業の視点から、「機械と人間の調和」をテーマに、「身体能力の拡張体験」を提供。「あなたにぴったりの“着るロボット”」を提案し、広がる新たな可能性、不思議な体験を提案する。
同社は、「MOTION CREATES EMOTION ~“動かす”技術で、ココロもカラダも“動かす”」をコンセプトに、創業以来培ってきた「動かす」技術を応用。今回、出展内容は、2050年の社会で「衣類のように着る」ことが可能になっていると想定されるロボット技術を、来場者に着用体験を通して体感してもらうという。
同社のブース「T’s Exoskeleton(エクソスケルトン)」は、未来の仕立て屋をイメージ。来場者はVRと自身の体の動きを組み合わせることで、①飛ぶ、②持ち上げる、という2つの動作データを収集。データに基づき、「あなたにぴったりの“着るロボット”」が提案される仕組みだ。
「着るロボット」は、身体能力を増強・拡張し、年齢や障害の有無に関わらず、誰もが自由に移動したり、重量物を軽々と持ち上げたりすることを可能にする(エクソスケルトン)を描いているという。来場者は、ゲーム感覚で楽しみながら、これまでにない未来社会への期待感や驚きを体感できる。
同社は出展を通して、医療や災害対策といった社会課題の解決に貢献するという企業姿勢をアピールしたい考え。同社の「長期ビジョン2030」では、高機能化・高度オートメーション化技術を通じて、「人にやさしい社会」「安心・安全な生活基盤」「地球にやさしい社会」の実現を目指しており、今回の出展テーマである「REBORN(人は生まれ変われる、新たな一歩を踏み出す)」と深く共鳴しているとのこと。
Top Image : © 株式会社 椿本チエイン