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2025.09.16
知財ニュース
世界最大級「Lime」と国内最大級「HELLO CYCLING」が日本で初の連携、各アプリから相互利用が可能に

交通の利便性向上とインバウンド観光の活性化を目指し、世界最大級の電動モビリティサービス「Lime」と国内最大級のシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」が、業務提携を結んだことが発表された。
これは、OpenStreet株式会社が展開する「HELLO CYCLING」と、Lime株式会社が手掛ける「Lime」が、それぞれのサービスを相互に利用できるようになるというもの。2025年9月時点において、世界最大級の電動モビリティサービスと国内のシェアサイクルサービスが連携するのは、今回が初めての試みとなる。
両社のアプリが連携することで、それぞれのアプリから「HELLO CYCLING」の自転車と「Lime」の電動モビリティを自由に予約、利用、返却できるようになる。
「HELLO CYCLING」は全国に約11,300カ所のステーションと約50,700台の自転車を展開し、地域に根差したサービスを提供。一方の「Lime」は、世界約30カ国で数億回以上の利用実績を持ち、欧米豪を中心に幅広いユーザー基盤を持つ世界最大級の電動モビリティネットワークを構築している。
両社は今回の提携により、地域住民や高齢者、さらには訪日観光客といった多様な利用者に対して、手軽で便利な「ラストワンマイル」の移動手段を提供し、インバウンド観光の促進や地域経済の活性化に貢献することを目指していく。
今後、「Lime」の主要ユーザー層である欧米豪からの訪日観光客が、日本滞在中も使い慣れたサービスを利用できるよう、電動アシスト自転車「LimeBike」がアジアで初めて日本に導入される予定。さらに、行政や地域社会、教育機関と連携し、アプリ内警告や乗車前必須テストといった最先端技術を活用した交通安全対策の導入や、利用者への安全講習の推進を通じて、日本の交通ルール遵守とマナー向上にも取り組んでいく考えだ。
今回の「HELLO CYCLING」と「Lime」の業務提携は、国内外のユーザーにシームレスな移動手段を提供し、地域交通の利便性向上、インバウンド観光の活性化、そして持続可能な社会の実現に大きく寄与する一歩となるだろう。
Top Image : © OpenStreet 株式会社