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2021.10.10

知財ニュース

美味しい食べ物が権利化される時代へ─キッコーマン株式会社 野菜エキス組成物の特許

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美味しい食べ物が権利化される時代がやってきた。料理は化学の塊なので当然といえば当然だが、特許には“進歩性”というハードルがあるので今までは事例として少ない状況だった。しかし、近年官能評価という主観品質評価法の一種が提唱され、すでに特許として成立しているケースが増えているようだ。

その代表例として挙げられるのが、キッコーマン株式会社の「野菜エキス組成物、調味料及び食品(特開2019-024410)」の特許。

【課題】
野菜由来の過剰な香味を低減し、単独で使用しても旨味を向上させることができ、汎用性のある野菜エキス組成物、調味料及び食品を提供する。
【解決手段】
例えば、白菜エキスと、タマネギエキスと、キャベツエキスとを特定の割合で配合するか、又は、白菜抽出物と、タマネギ抽出物と、キャベツ抽出物を特定割合で混合した後、濃縮することにより、乾燥固形分中に、白菜成分が22〜77質量%、タマネギ成分が8〜60質量%、キャベツ成分が2〜35質量%含有される野菜エキス組成物とし、この野菜エキス組成物を用いて調味料や食品を製造する。

旨味を向上させるための技術が、特許を獲得している。

どんなに健康的で簡便かつ安価な食品であっても、美味しくなければ消費者は付いてこない。どの企業も自社の「味」に自信を持って商品を開発するものの、追随され価格競争に陥る。

これを防ぐ一つの方法が、知的財産権として権利化することだ。これにより他社の追随を許さず差別化を図り、繰り返される価格競争からの脱却を図ることができる。

今後、自社ブランドを守るために、食品や関連技術を権利化する動きが活発になるのではないだろうか。

野菜エキス組成物(特開2019-024410)の特許

Top Image : © キッコーマン株式会社

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