News

2025.04.24

知財ニュース

バイオテクノロジーを用いた「DNAフィギュア」「回復スニーカー」販売開始─大阪・関西万博で世界初公開

LOM_top

Transeeds Inc.が主催するクリエイティブコレクティブ「LOM BABY」は、DNA合成技術とブロックチェーン技術を融合させた「DNAフィギュア」の「人工宇宙人 (Artificial Alien = AA)」、再生医療技術を用いた「Heal Sneaker (再生回復スニーカー)」を発売した。併せて、DNAフィギュアに搭載している「DNAカプセル」単体も展開。いずれも2025年4月20日より、LOM BABYの公式オンラインショップで販売を開始した。

今回のプロダクト展開は同年3月に予告していた。また「人工宇宙人」と「DNAカプセル」は、大阪・関西万博の特別イベント「Japan Expo Paris in Osaka 2025」でも数量限定で販売する。万博で世界初披露となる。

「人工宇宙人」は、SFなどに登場する空想の宇宙人のDNAをDNA合成技術で再現し、フィギュアとして具現化したもの。宇宙人のDNAは、LOM BABYのバイオチームがコンピューター上でゼロから設計。米DNA合成機関に設計図を送り生成した。

フィギュアには実物の合成DNAを搭載しており、固有の遺伝子情報を持つ。さらに、合成DNAとブロックチェーンのデジタル証明書を掛け合わせた新たな規格「Non-Fungible Life(NFL)」も搭載。それぞれの「人工宇宙人」の唯一性を、生物学的かつデジタル的に証明できる。

LOM_sub1

LOM_sub3

LOM_sub2

「人工宇宙人」のDNAを特殊な保存液と共に封入したのが「DNAカプセル」だ。合成DNAを常温で長期間保存できる保存液を独自開発。さらに、細胞を再現したシェル状の造形物「DNA Shell」にDNAを組み合わせ、生命そのものを感じられるように設計した。透過性の高いカプセルでDNAの姿を鑑賞できる。「DNAカプセル」にも一定条件のもとでNFLを付属する。

LOM_sub4

LOM_sub5

LOM_sub6

LOM_sub7

再生回復スニーカー「Heal Sneaker」は、再生医療由来の特殊素材「バイオセルファイバー」を搭載。回復液がスニーカーのソールを覆うように巡回し、歩行などで生じる摩擦や傷を自ら感知して、細胞レベルで自己再生する。スニーカーに生命の温かさと持続可能性といった価値を加えている。大阪・関西万博では、レプリカを展示する予定だ。

LOM_sub8

LOM_sub9

LOM_sub10

LOM BABYは、3プロダクトの販売開始を公式X(旧Twitter)で発表。反響を呼び、翌日には「DNAカプセル」が一時在庫切れになるなど盛り上がりを見せている。

「人工宇宙人」と「DNAカプセル」を初公開する「Japan Expo Paris in Osaka 2025」の開催は、2025年4月26日(土)・27日(日)の2日間。EXPO会場内のメッセ「WASSE」で行われる。

関連ニュース(大阪・関西万博で超数量限定販売)
「LOM BABY」公式ショップ

Top Image : © LOM BABY

広告