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2022.08.12
知財ニュース
部屋の機嫌で育つデジタル“観情植物”「Log Flower(ログフラワー)」、ミカン下北で公開─東急エージェンシーとKonelが開発
日本橋・金沢・下北沢を拠点に、クリエイティブ&アート事業を展開する越境型クリエイティブ集団Konel(以下、コネル)は、東急エージェンシーの「半歩未来のアイデアを開発するプロジェクト『GG(仮) 』」において、開発パートナーとして「部屋の機嫌で育つ『観情植物』 Log Flower(ログフラワー)」のプロトタイプ開発を行い、β版を公開した。
この「Log Flower(ログフラワー)」は、コネルが下北沢駅前高架下施設「ミカン下北」の地に開設したクリエイティブスタジオ「砂箱」にて、8月26日より9月2日まで展示会を行い公開する。来場者のさまざまな感情を吸収して、オリジナルの形状と色に成長するデジタルフラワー「Log Flower」の変化が体験できるとのこと。
「Log Flower」とは、部屋の雰囲気(感情)を栄養にして育つデジタル上の新しい植物。音声感情解析AIであるEmpathを使⽤し、置かれた空間の人々の4つの感情(喜・怒・哀・平常)を取得し、苗から花へと、吸収する感情によって花の形や色などの生育が変わりながら成長する。
吸収する感情によって成長の仕方や色が変化し、場の空気を可視化し感情の「気づき」を与えることで、人びとの「いま」のコミュニケーションのあり方に気づきをもたらすという。
今回の発表に先立ち、7月1日から30日の期間中に「CryptoBar P2P」の店内カウンターで「Log Flower」の実証実験が行われた様子も公開された。 店内で検知した来場者の「感情」に応じて、割合値の色や形状で発芽し、蕾へ成長し、発話量の多さに応じてボリューム感のある唯一無二の花へと成長した様子が公開されている。
<1~2週目> 店内で検知した「感情」に応じて、割合値の色や形状で発芽し、蕾へ成長。
<3~4週目> 発話量の多さに応じてボリューム感のある唯一無二の花へと成長。
東急エージェンシーの「半歩未来のアイデアを開発するプロジェクト『GG(仮) 』」では、過去にも「Uh-huh⤴(アーハー)」という、音で気持ちを伝えるリモート会議専用PCアプリが発表されている。
今回、Log Flowerのβ版を展示する「砂箱」は、コネルが2022年7月28日に下北沢駅高架下の複合商業施設「ミカン下北」に開設したクリエイティブスタジオ。「未発表の発射台」をテーマに掲げ、企業が検証中のプロトタイプや、アーティストやパフォーマーによる実験的なライブ・パフォーマンスを発信する場という。実験的なスタジオで、“観情植物”「 Log Flower」がどのような成長を遂げるのか、注目したい。
未来のパーツ展 vol.1 感情と花
会期: 2022年8月26日(金)~9月2日(金)11:00-19:00
※8月29日(月)は休館、9月2日(金)は17:00閉館となります。
会場:「砂箱」( https://sunabako.jp)
東京都世田谷区北沢2-6-4 ミカン下北E街区2F
下北沢駅小田急線東改札を出て右、世田谷区アクセス道路を歩いて3分
Top Image : © 株式会社 コネル