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2025.06.05

知財ニュース

マイクロソフト、Windows 11の主要標準アプリをアップデート―AIで作文やステッカー作成が可能に

Paint-Stickers

マイクロソフトは、Windows 11の定番アプリである「ペイント」「Snipping Tool」「メモ帳」にAIを活用した新機能を導入し、CanaryおよびDevチャネルのWindows Insiderプログラム参加者向けにアップデートの提供を開始した。

まず「ペイント」では、主に3つの機能強化が行われた。注目はAIによる「ステッカージェネレーター」。例えばユーザーが「サングラスをかけた猫」といった簡単なプロンプトを入力するだけで、AIがオリジナルのカスタムステッカーを複数作成する。

Paint-Getting-Started-Exp-2

生成されたステッカーは、ペイントのキャンバスに直接貼り付けたり、他のアプリで利用するためにコピーしたり、保存したりすることが可能。また、AIを活用した「オブジェクト選択」ツールも追加され、画像内の特定の要素をピンポイントで選択し、瞬時に分離・編集できるようになった。さらに、アプリ起動時に最新機能や使い方を紹介する「ウェルカムエクスペリエンス」も導入。ただし、これらのペイントの新機能は「Copilot+ PC」でのみ利用可能で、「ステッカージェネレーター」の使用にはMicrosoftアカウントでのサインインが必要。

「メモ帳」では、文章作成をAIがアシストする機能が追加される。文章を追加したい箇所にカーソルを置くか、参照させたい文章を選択して右クリックし、「Write」を選んで指示を入力すると、AIアシスタント「Copilot」が文章を生成。生成された文章は、文書に追加するか破棄するかを選択できる。この機能の利用には、「Microsoft 365」または「Copilot Pro」への加入と、AIクレジットの消費が必要。

Notepad Write

「Snipping Tool」には、「Perfect screenshot」機能が搭載された。キャプチャーしたい領域を指定すると、AIが画面に表示された内容に応じて自動でリサイズを行うため、手動でのトリミングやリサイズの手間が省けるという。

Snipping-Tool-Perfect-Screenshot

これらのアップデートにより、Windows 11の標準アプリはAIの力を得て、より便利で表現力豊かなツールへと進化を遂げることが期待されている。

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Top Image : © Microsoft

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