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2025.10.15
知財ニュース
OpenAI、生成AI動画メインのSNSアプリ「Sora」を発表

OpenAIは、生成AI動画をメインとしたSNSアプリ「Sora」を発表した。
SNSアプリ「Sora」は、動画生成AIモデル「Sora 2」を搭載したiOS対応のアプリだ。友人との利用を想定して設計されており、コンテンツの生成やフィードで動画を探したり、他のユーザーの生成コンテンツをリミックスすることができる。
また、自分と友人をAI動画に登場させて、合成によるAI動画の生成ができるCameo機能も搭載している。自分が登場する動画は、他のユーザーが作成した下書きも含め、いつでも閲覧可能。機能の使用はユーザー自身でコントロールでき、Cameoの利用を許可する相手を決めることや、アクセス権の取り消し、動画の削除ができる。
「Sora 2」は従来のシステムと比べて物理的な精度と現実性が高まり、さらに扱いやすさも向上しているのだという。
これまでの動画生成モデルでは非常に難しく、時には不可能だったことも可能になっている。例えば、オリンピックの体操演技、浮力と剛性の力学を正確に再現したパドルボードでの後方宙返り、トリプルアクセルを跳ぶ人物に必死にしがみつく猫といった動画が生成ができる。
制御性でも大きく進化しており、複数のシーンにまたがる複雑な指示に対応しつつ、周囲の状態を正確に維持することが可能。また、実写、映画調、アニメ調の表現を得意と、現実感のある洗練された環境音、音声、効果音も作成できる。
現実世界の要素を使ったSora 2に直接取り込んで動画の生成もでき、人物が映った動画を使用すると、モデルはその人物の外見と音声を正確に再現し、Soraが生成したあらゆる環境に挿入できる。この機能は汎用性に優れており、あらゆる人、動物、物体に利用できる。
デフォルトでは、ユーザーがフォローしている相手や交流のある相手に関するコンテンツが中心に表示され、ユーザーに創作のひらめきを与えるとモデルが判断した動画が優先的に表示される。フィードに長く滞在させることを狙った最適化は行っておらず、消費ではなく創造を最大化することを明確に掲げて設計されている。ユーザーがフィードに表示される内容を制御できるツールとオプションも用意されている。
同社はこのアプリにおいて、肖像利用に関する同意、出どころ、有害コンテンツの生成防止など、安全性に関する幅広い内容に取り組んでいるとのこと。SNSアプリ「Sora」は招待制となっており、米国とカナダで展開を開始している。今後、他の国へも展開を拡大していく予定だ。
Top Image : © OpenAI
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