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2025.12.05

知財ニュース

太陽工業、サウジアラビア新設「アラムコ・スタジアム」膜工事を正式受注、4.7万人収容の2027年アジア大会会場

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アラムコ・スタジアム 外観完成予想図 (Aramco-Stadium-Aerial-©-Populous)

太陽工業株式会社は、ドバイ現地法人Taiyo Middle East LLCを通じてサウジアラビア、アル・ホバール市に計画されている「アラムコ・スタジアム」の部分の設計、製造、施工を受注したことを発表した。

同スタジアムは2027年開催のアジア最大のサッカー大会会場となるほか、2034年に開催される国際的なサッカー大会の試合も予定されている。

48808-123-95d7de28e8a1405367a6bb6c7e634251-1152x648 アラムコ・スタジアム 施工中の様子(2025年9月現在)

同施設で使用されるのはPTFE膜と呼ばれる膜材。非常に軽量のため、構造荷重が大幅に軽減され、それによって支持する鉄骨構造もより経済的な設計が可能になる。

また、同素材は自然光を拡散させながら採り入れることができ、日中の照明使用を低減するほか、熱の蓄積を抑えることで、エネルギー効率向上にも寄与。さらに、引張構造や曲面形状を容易に形成できる特性を持ち、構造性能を損なうことなく複雑な建築形態を実現するという。

完成後は、2027年にサウジアラビアで開催されるアジア最大のサッカー国際大会の主要会場として試合が行われるほか、FIFAの国際基準を満たす設計により、2034年に予定されるサッカー国際大会では、グループステージから準々決勝までの試合を開催可能なスタジアムとして計画されている。

また、サウジアラビア国内のプロサッカークラブ「アル・カーディシーヤFC」の本拠地としても使用される予定。

膜工事は2026年1月から開始され、同年6月~7月の完成を目指す。完成後は、サウジアラビアを代表するスポーツ・イベント会場として、国内外から多くの来場者を迎えることが期待されている。

同社はこれまで、カタールのハリーファ国際スタジアムやアメリカのメルセデスベンツスタジアムなど、世界各国で膜構造スタジアムを手がけてきた。今回の受注により、中東地域での実績と信頼をさらに強化し、持続可能で快適な空間づくりに貢献していきたい考えだ。

Aramco Stadium 概要

所在地:サウジアラビア、アル・コバール市

収容人数:約47,000人

施主:Saudi Aramco

設計監修:Populous

実施設計:Dar Al Handasah - Shair & Partners

構造設計:Maffeis Engineering

元請け:Six Construct Saudi & Al Bawani (SBJV)

ファサード下請け:Technical Glass & Aluminium (TGAC)

PTFE膜下請け:Taiyo Middle East LLC

膜素材:PTFE膜

膜面積:45,000平米

膜製造:太陽工業株式会社 瑞穂工場(京都)、上海太陽工業膜結構有限公司(中国・上海)

膜施工期間:2026年1月~6月

施設開業:2026年6月~7月(予定)

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Top Image : © 太陽工業 株式会社

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