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2024.03.22
知財ニュース
コンテストテーマは「clear」、サンスター「第28回文房具アイデアコンテスト」受賞作品が決定
サンスターは「第28回文房具アイデアコンテスト」を開催した。今回のコンテストテーマは「clear」。クリアな思考と感性で、新しい世界の課題をクリアしていく、クリアな文房具のアイデアの募集を募った。
応募総数は3,583作品（一般部門2,703作品、ジュニア部門880作品）。一般部門、ジュニア部門はそれぞれグランプリ1作品、優秀賞4作品、審査員特別賞4作品、サンスター文具賞1作品が選ばれた。
■受賞作品詳細/一般部門
グランプリ／作品名：ココロノマド
作品概要：安心してハサミを入れることができる封筒。差し出す側も、受け取る側も、こころが少しクリアになる。
作者：小高 浩平 / オダカ コウヘイ
優秀賞／作品名：フチで止まるカッターマット
作品概要：誰しも一度はカッターマットをはみ出して机に傷をつけてしまった事があるのではないだろうか。これは、切る物によってカッターマットが見えない状況で起きやすいと考えた。そこで、視覚的にマットの終わりが見えない状況でも、自然に刃が止まり、マットの終わりが明確になる構造を考えた。従来のカッターマットは、カット面には軟質塩化ビニルを、裏面には貫通防止として硬質塩化ビニルを組み合わせて作られていることが多い。今回の提案では、カット面の「縁」も硬質塩化ビニルを使用することにより従来の素材を変えることなく、「縁」で刃が止まるカッターマットにしている。
作者：西尾 仁/ニシオ ヒトシ、古川 礼規/フルカワ ヒロキ
優秀賞／作品名：おさかな穴あけパンチ
作品概要：普段だったら捨てるだけのものを、あえてクリアに見えるようにし、そしてそれを可愛く、楽しいものに変えたいと思いデザインした。
作者：阿部 ナディアリ悠楓/アベナディアリハルカ
優秀賞／作品名：雲を描く日記(くもをえがくにっき)
作品概要：新しいまっさらな日記に何を書こうかとわくわくしていたはずなのに、書かなかった白さがプレッシャーとなって日記を続けられなかったことがある。もし書きたいときだけ書くスペースをつくれる日記があれば、書かなかった日の白さを気にすることなく最後まで日記を続けられるかもしれないと思った。そこで考えたのが「雲を描く日記」だ。この日記には「晴れた空を意味するクリア、消すを意味するクリア、やり遂げるの意味のクリア」の3つのクリアが入っている。消せるインクで印刷された青空を消しゴムで消すことで雲を描き、そこに日記を書けば書きたい日や 書きたい量に合わせて自分の好きなペースで楽しく最後まで日記を続けられると考えた。季節に合わせて雲の形を変えたり、書きたいことが少ない日は小さな雲、たっぷり書きたいときは大きな雲を描くといったように書く人に合わせた使い方ができる。日記を書かない日があっても青空が広がる風景画として楽しめるので、書かなかった日のプレッシャーを感じることなく最後まで日記を続けられるのではないだろうか。
作者：真石 理有子/ マイシ リウコ、紀 則正/キノ ノリマサ
優秀賞／リセット鉛筆削り
作品概要：使い古した鉛筆がこの鉛筆削りを使うと、なんと新品のような平らな形に。使わない鉛筆を、削る前の平らな形にリセットする。新学期に文房具もリフレッシュしたい時。人におさがりの鉛筆をあげる時新品を買わずとも、リセット鉛筆削りが新鮮な気持ちを届ける。
作者：野口 柾晴/ノグチ マサハル、大塩 伝恵/オオシオ ツタエ、田嶋 千寛/タジマ チヒロ
■受賞作品詳細/ジュニア部門
グランプリ／作品名：持ってて 安芯 (もっててあんしん)
作品概要：作ったきっかけは試験勉強をしているときにふと、2つが一緒にできたらいいのになと思い作成。ポイントは「シャープペンシルとして使う」、「芯入れとして使う」、「制服のポケットに入れてもじゃまにならず、もちやすくてとても書きやすい」ところだ。クリップをつけてノートやバインダーにはさめるようにして、バージョンアップしたい。
作者：恵美 陽斗/エミ ハルト
優秀賞／作品名：ピラミッドペン立て
作品概要：みじかくなったえんぴつ、いろえんぴつ、小さなペンはたてに入れると、とり出しにくいので、ななめにさし入れるペン立てを考えた。すっきりかたづく。
作者：宮良 颯希/ミヤナガ サツキ
優秀賞／作品名：かわいい海の生き物文房具セット
作品概要：毎年2回も海に行って遊ぶほど海が好きで、「それなら海の生き物で文房具セットを作ればいいじゃん」と思い作成した。かわいい文房具がいっぱいで、これがあれば頑張れる。
作者：田中 陽輝/タナカ ハルキ
優秀賞／作品名：キャグリップ
作品概要：キャップとグリップが1つになった商品。両サイドのボタンを押しながらスライドさせると、キャップにもグリップにもなる。小学生の弟の筆箱の中でキャップが散乱しているのを見て思いついた。
作者：山口 理子/ヤマグチ リコ
優秀賞／作品名：提灯折り折り筆箱
作品概要：祭りが大好きなので提灯をイメージして作成した。この筆箱は折りたたみ式で半分下にさげるとえんぴつなどがとれる。中は10本くらい入れることができる。持ち手がついているので持ち運びに便利。
作者：関根 拓海/セキネ タクミ
■受賞作品詳細/審査員特別賞
審査員特別賞／作品名：新！消しゴム
作品概要：デジタル時代において、消しゴムは紙上のミスを訂正するための重要性を徐々に失ってくる。そこで、日常生活の些細なトラブルを解消するための新しい消しゴムを提案。この消しゴムは、ゲームの駒やコードホルダー、ペンホルダーなど、様々な用途に適応できる便利な文房具だ。柔軟性を再発見したこの新しい消しゴムを使うことで、日常のタスクを少し楽にすることができる。
作者：リム ブーンハウ
審査員特別賞／作品名：左手専用の漢字ドリル・ひらがなドリル
作品概要：作者の息子は左きき。そして字がとても汚く、特に漢字は書き順が覚えられずとても書きづらそうだった。ためしに左手で漢字を書いたところ、正しい書き順では左手で書きづらい事が分かった。正しい書き順だとスムーズに手を動かしづらいのだ。左ききの子や、右手が不自由で左手しか使えない子用に、左手専用の書き順ドリルが欲しい。
作者：くろさき ほしみ/クロサキ ホシミ
審査員特別賞／作品名：スマホフーインセン
作品概要：スマホの画面ピッタリサイズの全面粘着付箋シール。タスクを付箋に書き、スマホの画面に貼ることで、 それらがキレイさっぱり片付くまで、スマホの画面を封印。やることが終わるまで付箋を剥がさないルールを習慣化し、スマホと上手に付き合っていくためのツールだ。
作者：野口 柾晴/ノグチ マサハル 大塩 伝恵/オオシオ ツタエ 田嶋 千寛/タジマ チヒロ
審査員特別賞／作品名：正解したくなるよね ピンポンペン
作品概要：丸つけを面倒だと思っているそこのあなた、このペンを使うと丸つけが楽しくなる。
作者：亀谷 奏乃/カメヤ ソノ 佐々木 柚凪/ササキ ユズナ 伴 すなほ/バン スナホ 林 瑠衣/ハヤシ ルイ 北條 貴亜徠/ホウジョウ キアラ 成田 陽菜/ナリタ ハルナ
■受賞作品詳細/サンスター文具賞
審査員特別賞／作品名：Case-ticker (ケース・テッカー)
作品概要：子供の頃、工作や自由研究でどんぐりや採集した虫を貼る時、何かに当たって剥がれた。壊れてしまったなんて経験はあったか。心を込めて作った・見つけた大切なものを守ってくれる。そんな「モヤモヤした悩みを晴らしてくれる」シールの提案。シールの素材も自然に優しいポリ乳酸性プラスチックを用いている。
作者：太田 真実/オオタ マミ
今回は、募集期間を大きく変更したこともあり、応募作品数自体は少し減ったが、多義的なテーマに対する様々なアプローチが入り乱れていた。全ての作品に目を通し、また、選ばれたアイデアのモックアップを製作する過程は、気の抜けないエキサイティングな期間だったとしており、今回もまた、これまでとは違った文房具の可能性を発見できてとても充実した数ヶ月となったとのことだ。
Top Image : © サンスター文具 株式会社