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2024.05.06

知財ニュース

戦禍のウクライナで3Dプリンターによる学校建設がスタート、わずか40時間で校舎の壁を建設

team4UA

ウクライナのリビウ市では、戦闘地域に位置しながらも、3Dプリントの技術を活用し校舎を建設し、教育の場を提供する試みが進んでいる。ウクライナのリビウ市第23小学校から約61メートル足らずの場所に立つ面積約370平方メートルの校舎の壁は、COBOD社製ガントリー型3Dプリンターを使ってわずか40時間で施工された。

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この取り組みはNPO団体「Team4UA」によって進められており、3Dプリント技術を使い迅速かつ効率的に学校を建設し、戦争で破壊されたインフラの再建を目指している。この技術は建設時間とコスト、環境負荷を削減する利点があるという。

2022年2月のロシアによるウクライナへの全面侵攻後、リビウをはじめとする地域は様々な困難に直面、特にエネルギー供給の不安定さは、この革新的な建設プロジェクトにも影響を及ぼした。大規模な停電が頻発し、3Dプリンターを安全に運用する環境が保てない時期もあったというが、最終的にはプロジェクトは続行され、電力供給も完全に復旧し、ようやくプリンターを現場に搬入することができたとのこと。

3Dプリント技術は従来の建築手段より安くなる可能性がある一方で、プリンター導入の際の高額な初期費用投資と運搬コストが課題であるものの、「人手不足の解消にも寄与し、プロジェクトが成功すれば、ゆくゆくは3Dプリンターがウクライナ各地の建築手段のひとつになるだろう」とNPO団体「Team4UA」の創設者、ジャンクリストフ・ボニス氏は期待の声を寄せている。

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Top Image : © Team4UA

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