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2024.04.10

知財ニュース

オルツ、自律操作するパーソナルAI「alt Polloq」をリリース─ユーザー動作を学習し、自らプロンプト生成とタスク実行

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パーソナルAIP.A.I.®️)の開発と実用化を行う株式会社オルツは、自社で開発したLLM(大規模言語モデル)である「LHTM-2」を基盤とした、自動オペレーションシステム「alt Polloq」を発表した。ユーザーによるキーボード操作などの行動を学習・分析し、自律的にタスクを実行する能力を持つ、日常業務の自動化と効率化を実現する次世代ツールだ。

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「alt Polloq」の位置付けは、OSと、GoogleChromeやEメール、Slackなどのソフトウェアの間。ユーザーの動作や状況を判断して代行エージェントとなり、OSとソフトウェアを必要なタイミングでつなぐ役割を担っていく。

さらに、常時命令を必要とする現行のLLMをさらに進化させたシステムのため、LLM自体が状況に応じて自らプロンプト(命令文)を生成し、ユーザーに代わってコンピュータを操作することが可能になるという。

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ユーザーがキーボードで特定の操作を入力すると、「alt Polloq」がその内容を解析し、必要なアクションを自動で実行する。例えば、「明日の天気を調べる」と入力すると、システムが自動でブラウザを開き、Google検索を通じて天気情報を調べ、ユーザーに報告する。

また、動作の履歴がパーソナルメモリーに記録されるため、ユーザーの特性に応じてLLMがよりパーソナライズされた結果を出力していくように成長するほか、ユーザーのパソコン操作をAIが継続して学習を続けるため、天気を調べるといったプロセスも、依頼がなくても実行を自律的に起こせるように成長していくという。

同社は将来的に「alt Polloq」を、音声入力やカメラ映像、クリップボードの内容など、さまざまなユーザーの行動を元に、より自律的に動作するエージェントにすることを目指している。2024年6月頃に予定されている正式ローンチを控え、現在、ウェイティングリストの募集を受付中だ。

同社は、「新システムを通して業務効率化と生産性向上を実現し、ユーザーがより価値のある仕事に集中できるようにサポートしたい。そして、弊社がミッションに掲げる『人類の労役からの解放』の実現に向け、一人ひとりの日々の業務のDXと、より豊かな社会の実現に貢献していきたい」と抱負を述べている。

プレスリリースはこちら

「alt Polloq」公式サイト

Top Image : © 株式会社 オルツ

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