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2025.03.17
知財ニュース
ファイアフライの無人着陸船、世界で民間企業2例目となる月面着陸に成功

アメリカの民間企業ファイアフライ・エアロスペースは、2025年3月2日(現地時間)、同社の無人月面着陸船「ブルーゴースト」が月面の「危難の海(Mare Crisium)」に着陸したと発表した。
民間企業による月面着陸の成功は、2024年2月にアメリカのインテュイティブ・マシーンズ社が行った月着陸機「オデュッセウス」に続き、世界で2例目となる。
月面の着陸に成功した無人の月面着陸船「ブルーゴースト」は、2025年1月15日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから、スペースXのファルコン9ロケットに搭載されて打ち上げられた。
このミッションは、NASAの商業月面ペイロードサービス(CLPS)の一環で、「ブルーゴースト」には、月の地下掘削試験、レゴリスのサンプル採取、衛星ナビゲーション技術の実験、月面の塵対策の方法の研究などを目的とした10種類の機器が搭載されている。
月面に着陸した「ブルーゴースト」は、レゴリスサンプルの収集、月の地下数メートルの温度測定、月への飛行中や月面でのGPS電波受信実験、塵の軽減実験など、約14日間にわたり様々な実証実験を実施する予定だ。
Top Image : © Firefly